七滴目 ページ25
ym side
殺風景でなんの面白みもない病室から、ただただ外をぼーっと眺めていた。
「.....元気、かな」
毎日瞼のの裏に思い浮かぶあの人は.....。
ぽつりと呟いたその言葉は真っ白な天井とベッドに吸い込まれていく。
体を起こしてるのも辛くなって、力なく体を寝かせた。
目を両腕に向けると、青い血管が何本も見える。
手首についているバーコードのバンドが少しだけ緩くなって。
.....一週間前よりも、細くなったような気もする。
そんな沈んた気持ちとは裏腹に、ガラッと勢いよく開かれたドア。
tk「おはよ〜、誰が元気だって？」
...聞いてたのか。
「ゆうや.....おはよ。」
��雄也��と呼ぶこの人は、ヤンキー風な見た目に反して、俺が幼い時からお世話になっている看護師さん。
tk「ほら、点滴変えるから腕............どうかした？」
「うぅん、痩せちゃったなぁ.....って」
tk「っ、........ちょっと緩かったね、ごめんごめん！」
コワモテのくせに.....わざとそうやって明るく言う雄也が本当に大好きだ。
「.....ありがと、ゆうや」
tk「んなの気にすんな、...な？」
笑いながら頭を優しく撫でてくれるこの手は、誰よりも暖かくて。
ほんの少し、体が軽くなった。
tk「ほら、だるいだろ？点滴変えるから寝てな」
「ん、...」
この瞬間は、嫌いだけど。
次はいつ目が覚めるんだろう、起きてまた辛いのかな.....って。
「ゆ、......ゃ」
腕に通る針を感じながら、重くなってくる瞼に必死に抗って名前を呼んだ。
tk「大丈夫。俺はここにいるから.....」
そっか。
安心していいんだね。
.....おやすみ、ゆうや。
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ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます！私も言われて始めて気づきました.........！至らぬ点もあると思いますが、これからもよろしくお願い致します！ (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 赤星おめでとうございます！これからも応援させていただきます！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - かぷなさん» はじめまして！凄く嬉しいです、本当にありがとうございます！ (2020年1月22日 7時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かぷな - はじめまして！有岡くんのキャラ、今まで読んだ小説の中で一番好きでした。すごく文章構成も上手で尊敬してます！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 6時) (レス) id: 5f37aa5d10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» 花奏様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて何よりです！応援本当にありがとうございます。 (2020年1月15日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたのすけ | 作成日時：2019年12月18日 19時
