・ ページ14
in side
in「は.....？」
思わず口から出てしまった言葉に、口を押さえた。
目の前に座るこいつから告げられたのは間違いなく、��休学する��で。
やっといなくなってくれるって気持ちと、突然だからなんでって気持ちが交差して。
「元々、体はそこまで強くなかったんだけどね。
血を吸われるようになってから悪化したんだよね」
別にそんなことはどうでもいい。
早く、だいちゃんの前からいなって。
考えるより先に、口が動いた。
in「い、いつから...？」
「一週間後。あーぁ、....もっといのちゃんと遊びたかったな」
嫌だ、そんなの願い下げだ。
in「お見舞い、いってやるよ」
「まじで！？すっげぇうれしいっ！」
口だけの約束に、こいつは嬉しそうに笑った。
どこまで人を信じ込んでいるんだか。
こっちはその笑顔を見るだけで苦しいのに。
それから暫くして、時間を気にし始めたこいつ。
.....だいちゃんかな。
「あ.......俺、もう行くね？」
in「...あぁ」
あいつが行って1時間程した頃。
帰ろうと席を立つと、弁当が入った袋を見つけた。
放っておこうと思ったが、何となくだいちゃんとあいつが気になって。
「.......面倒くさ」
以前言っていた場所をうろ覚えに、足を進めた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
確かここだ、と殆ど使われることの無い古びた研究室に来た。
中に入っても音1つしない、静かなままで。
違ったか、と踵を返そうとした。
.....っ、.....んっ...ぁ
微かに耳に届いた鳴き声。
もう一度部屋を見渡すと、奥の方に一つだけ扉があった。
...ぁ、やっ.....ん...
違うかもしれない。
でも...そうかもしれない。
恐る恐る、中を覗いた。
そこには、組み敷かれたあいつと血を貪りながら欲をぶつけるだいちゃん。
in「...っ、.....」
体中の力がどこかにいって、壁に背をつく。
わかっていた。
絶対に、ふたりだろうって。
.....あいつなんか、いなくなればいいのに。
早く、いますぐに。
頬に伝う冷たい雫。
真っ黒に染まりすぎた心。
力任せに握った手には、いつの間にか血が流れていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます！私も言われて始めて気づきました.........！至らぬ点もあると思いますが、これからもよろしくお願い致します！ (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 赤星おめでとうございます！これからも応援させていただきます！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - かぷなさん» はじめまして！凄く嬉しいです、本当にありがとうございます！ (2020年1月22日 7時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かぷな - はじめまして！有岡くんのキャラ、今まで読んだ小説の中で一番好きでした。すごく文章構成も上手で尊敬してます！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 6時) (レス) id: 5f37aa5d10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» 花奏様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて何よりです！応援本当にありがとうございます。 (2020年1月15日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶたのすけ | 作成日時：2019年12月18日 19時
