六滴目 ページ20
in side
俺があいつを閉じ込めた日から早１ヶ月。
毎日のように俺の周りをうろちょろしていたあいつは今はいなくて。
あの日の翌朝、人殺しになるのだけはごめんだから研究室を覗くと、中はもぬけの殻だった。
あと１週間はいると言っていたから、どうせ会った時に殴られるくらいするだろう。...そう、思っていた。
けれど、どんなに携帯を見ようと、いつもの場所でお昼ご飯を食べようと、あいつが現れることはなくて。
気づいた時には、もう１ヶ月が過ぎていて今に至るってこと。
だいちゃんは、気が進まないとか何とかで、最近は血を飲んでいる姿を見たことが無い。
まぁ、俺の知っている限りじゃそろそろ飲まないとヤバいと思うけど。
そんなことを考えていた矢先、携帯が震えた。
噂をすれば影、とはよく言ったもので相手はだいちゃん。
��アイツ知らねぇ？��
行先は知ってるけど、それとは真逆の事を打つ指。
��...知らない。何、血？��
��そんなとこ。アイツいないならいいや、ありがと��
会話を切られる、そう思った時には電話帳を開いて耳に当てていた。
さっきまで打っていたせいか、すぐ繋がった。
『ん、どうしたの』
あの童顔からは想像も出来ないような低くて少し掠れた声。
冷たい耳に吐息がかかったみたいにくすぐったかった。
in「......血、困ってるの？」
『まぁ、ね.....でも別に...「俺の...」ん？』
in「俺の、あげるから。血、飲んでいいよ」
少しだけ躊躇うような声が聞こえたけど、数秒の沈黙の後、わかったとだけ言ってあいつにも送ったであろう短い文面が送られてきた。
��17時に第3研究所��
それは、皮肉にも今一番嫌いな場所で。
in「.......天罰かな」
それでも、17時になれば律儀に向かった。
俺の全ては、だいちゃんのためだから。
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ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます！私も言われて始めて気づきました.........！至らぬ点もあると思いますが、これからもよろしくお願い致します！ (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 赤星おめでとうございます！これからも応援させていただきます！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - かぷなさん» はじめまして！凄く嬉しいです、本当にありがとうございます！ (2020年1月22日 7時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かぷな - はじめまして！有岡くんのキャラ、今まで読んだ小説の中で一番好きでした。すごく文章構成も上手で尊敬してます！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 6時) (レス) id: 5f37aa5d10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» 花奏様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて何よりです！応援本当にありがとうございます。 (2020年1月15日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたのすけ | 作成日時：2019年12月18日 19時
