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inside
in「.....ねぇ！」
俺の横をすれ違う前、勝手に口が動いていた。
「.....はぃ」
疑問を浮かべて振り向く君に、表だけの笑みを浮かべて近づいた。
in「首、血がでてるよ？」
まだこいつだって、確信性はないからカマを掛けてみる。
まぁ、血が出てるのは本当なんだけれども。
すると慌てて首を抑え始めたから、間違いない様子。
in「ふふっ、大丈夫。理由は分かってるよ、だいちゃんに聞いてるから」
「...えっと......」
in「あぁ、俺はだいちゃんの友達。伊野尾慧、よろしくね。因みに普通の人間」
「よろしく...お願いします。山田涼介...です」
かなり不審がってたけど、人間って言った後は簡単に名前を聞けた。
そっからは自分でも反吐がでる位のいい子ちゃんを演じた。
こいつと��友達��って言う関係を作るために。
たまたま持ってた絆創膏をあげて、体調大丈夫？なんて思っても無い事を聞いて。
だんだんと喋りだして、一ヶ月も経つ頃には一緒に遊びなんかも行ったりした。
お互いの呼び方はいのちゃん、涼介になって。
何度も何度も自分にだいちゃんとこいつを離れさせる為だと言い聞かせて。
そういう間にも、こいつはだいちゃんに血をあげて腰を痛くする。
それを見る度に「大丈夫？」って口だけの心配。
でも、肝心のこいつは俺の事を本当の友達だと思ってるのか、「ありがとう、いのちゃん。大丈夫だよ」って笑いながら言うんだ。
そのまま吸い尽くされて、いっその事.....とどれだけ思ったことか。
朝会うと真っ青な顔をしているこいつを心の中でずっと笑って、妬み、憎んだ。
ある時、どうしてそんなにもだいちゃんの事を拒まないのかと聞いた。
「最初はそりゃあ嫌だったよ？でもね……最近は、嫌っていう気持ちは消えたというか………もちろん良くはないよ？」
そういうこいつに、俺のドロドロした黒い心は拍車をかけて醜くなった。
そして、俺の黒い心はある事を思いついた。
こいつに近づいて暫くしてわかった、体が弱いって事。
それも、元から貧血気味で薬がないといけない事。
自分でもどれだけ汚い人間なんだと、心底思った。
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ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます！私も言われて始めて気づきました.........！至らぬ点もあると思いますが、これからもよろしくお願い致します！ (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 赤星おめでとうございます！これからも応援させていただきます！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - かぷなさん» はじめまして！凄く嬉しいです、本当にありがとうございます！ (2020年1月22日 7時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かぷな - はじめまして！有岡くんのキャラ、今まで読んだ小説の中で一番好きでした。すごく文章構成も上手で尊敬してます！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 6時) (レス) id: 5f37aa5d10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» 花奏様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて何よりです！応援本当にありがとうございます。 (2020年1月15日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたのすけ | 作成日時：2019年12月18日 19時
