6歳差の困惑恋愛② Kento.N (ページ3)

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33.開襟シャツページ3

～Aside～

ディズニーストアでは結局何も買わず

渋パルの謙杜くんが見たいという
ショップをひとつずつ回っていく

『うわ新作出てる～』
『この形ええ』

とか高校生ながらアパレルでバイトするだけ
あるなって思うくらい熱量が凄い

その中でひとつ欲しいものを見つけたようで

謙杜『ボルドーとブラック
どっちがええと思います？』

と、夏物の開襟シャツを指さした

これはアパレル店員正社員の私への課題なのか
それとも
純粋にどっちが似合うか聞いてるのか

それに
女の子ってこういうときだいたいどっちか
決まってて、そっち選んでもらえないと
え～ってなるそういうパターンなのか

って悩んだ挙句

A『それいくらなの？』

と答えにならない返答をしてしまった。

謙杜『5,890円です』

5,890円.....

今日、謙杜くんは2人分の映画代を払って
さらにポップコーンと飲み物代まで出しているし

私は今一銭も出していない状況

行きの交通費のたった178円のみ

小学生かって(笑)

月曜日に給料入ったばっかし、まだ潤ってる

A『夏物の服で、赤系の服ってどれくらいあるの？』

謙杜『んーなかったかもしれないです』

A『このボルドーカラー流行りでかっこいいし、こっちにしようよ。それに私買ってあげる』

謙杜『えー！？何でそうなるんですか

やっぱり貢ぐ気満々やないですか(笑)』

A『そうじゃないよ！(笑)
さっきいっぱい払ってくれたから

すいません！これMください
支払いこのカードでお願いします』

謙杜くんに抵抗される前に
店員さんに話しかけた