メガネ違い

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side 貴方


小「美しい」




彼が言ったその言葉には濁りがない。
本当に思ってゆっているのだろう。




でも、私はその言葉に怒りを覚えた。


美しいだなんて、喧嘩してる相手に使うだなんて頭いかれてる。

みんな怖いってゆーのに。
みんな、遠ざかってゆくのに。
なんで…………







小「強くならなくても、みんな見てるよ。Aが頑張ってること。」




やだ。
やだやだやだやだ。




小「何も分かってないよ。知り合ってすぐだし。でも、何か背負ってるのは俺でも分かる。なら、君の周りの人はもっとわかってるんじゃないかな？」




もう、これ以上私に干渉しないで。
どうせみんな……。



ｰｰｰｰ「「……ごめん。」」ｰｰｰｰｰｰｰｰ




だめだ。
やっぱりむり。
でも、こんなに考えてくれることは有難い。




「…ゆーけん。」

小「ん？」



うわ。



俺いいことゆったーーー


とか思ってる顔だ。
というか、言葉に出てるし。




「とか思ってんなら、殺すよ？」

小「はい、思いました。ごめんなさい。」


わっかりやすー。

いや、分かりにくいのに分かりやすー。

まぁ、それも、こいつのいいとこか。



「でも、ありがとう。」

小「頑張れ、Aちゃん。」

「うん。」

小「送るよ。」




でも、本当にありがとう。









本当にごめんね。

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