月光【テヒョン】 (ページ1)

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もう嫌。
毎日毎日上司にはコキ使われて
手柄は取られる。

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付き合っている彼氏とは昨日から連絡付かない。

友達は全然話聞いてくれなくて喧嘩したし....

日常のどの日も楽しくない。

1人で家にいた方が精神的に楽だ。

何もかもが嫌になってベットで泣いていた。

-----サァ-----

カーテンが揺れた気がした。

「？」

今は11月だ。
肌寒くて窓なんて滅多にあけない

布団から顔を出してすぐ上にあるカーテンを見た

「わ.... お月様が凄く綺麗....」

カーテンとの隙間から見えたお月様に
闇の中で1人ぼぅと光るその美しさに見惚れていた

もっと近くて見たい

そう思いベットから降りてベランダに向かった。

----コンコン----

ベランダへ出る窓から音がした。

不思議と思いながらもカーテンを開けた

「....ッ。」

この世の人とは思えないほど矯正された顔の持ち主が

ベランダに舞い降りていた

「おいで。僕と一緒に遊ぼう」

僕はテヒョン。大丈夫。怖くないよ。

そうテヒョンは手を差し出した

いつのまにか私はドアを開けて手を差し伸べていた

何年笑ってないだろう。

ふとそう思った。

この方となら私は笑っていられるのかな

とテヒョンの手を取りベランダから月へと飛び立った。