仲良し姉妹【ミクミキ】 ページ3
「フェシリア、はい、お食べなさい?」
「わぁ、おいしそう!」
フェシリアにご飯をあげる。といっても、たいしたものじゃない。この前堕胎した赤ん坊だ。研究材料は間に合っているから、他に使いどころがなかったのよね。
フェシリアにはいつも生肉をあげてるから、たまには焼いてみる事にしたの。赤ん坊でさすがに大きいから、焼くのにも一苦労したけども。まあ、フェシリアが喜んでくれるなら、このくらいどうって事ないわ!
ついさっき焼いたばかりで、まだほかほかと湯気をあげている。
「熱いから気を付けるのよ?」
「いただきまー……あふい!あふい!」
「もー、だから言ったしないの!ああ、でも、こんなフェシリアも可愛いわ!まるで天使さんね!」
パリッときつね色に焼けた皮の下には、もっちりジューシーな肉がつまっている。食い千切った部分からは肉汁が溢れて、フェシリアはそれを一滴も逃さないと言わんばかりに舐めとっていた。
そういえば、味付けはあれで良かったかしら?あまり舌肥えさせるのも良くないから、塩胡椒をさっと振っただけなんだけど。
「おいひい!おねえちゃ、これ、おいひい!」
「ちょっと、もう!お口に入れたまま喋らないの!ほら、こぼしちゃってる」
ハンカチでフェシリアの口元をぬぐってやると、彼女は笑顔を浮かべる。ふわふわした肌触りが、心地良かったのかしら?
「おねえちゃん、おいしいごはんさんありがとう!」
「どういたしまして。喜んでもらえて嬉しいわ」
「おねえちゃん、だいすき!」
「私もよ。これからもずっと一緒にいましょうね」
「えへへ〜」
ああ、可愛い。可愛い可愛い私のフェシリア!私は思わずフェシリアの顔面を蹴り飛ばした。柔らかいほっぺたのお肉が、私の脚に当たる。むにむにしてる!
フェシリアは悲鳴をあげた。あら、口の中からご飯が出てるわよ?仕方ないわね、フェシリアはだめな子なんだから。
吐瀉物を掴み取り、フェシリアの口に突っ込んだ。
ああ、フェシリア。素敵なフェシリア。愛しい私の妹。
ずっと、そばにいてあげるからね。
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キューブ(プロフ) - 更新しました〜 (2019年9月14日 22時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - 更新します〜 (2019年9月14日 21時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 終わりました! (2019年9月10日 23時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
ミクミキ(プロフ) - 更新します! (2019年9月10日 22時) (レス) id: eada72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - また夜に更新します。 (2019年9月7日 12時) (レス) id: b133b7d73b (このIDを非表示/違反報告)
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