Personaの沈黙.2【JK】 (ページ39)

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私は物心ついた時からお母さんとおばあちゃんと暮らしていた。

お父さんという存在は最初から私の中で存在していなかった。

おばあちゃんはとっても優しくて仕事で忙しいお母さんに代わり私の面倒をいつも見てくれていた。

その当時の私は汚い事に触れることも無く、ただただ毎日が幸せだった。

でもそんな幸せがずっと続く訳もなく、私が3歳の時におばあちゃんが病気で他界した。

おばあちゃんが亡くなってしまい1人になる事が多くなった私を見兼ねてなのか、お母さんが毎日いるようになった。

お金の事とか何にも知らない私はいつもお母さんがいてくれるのが嬉しくて堪らなかった。

そうこうしているうちに私は保育園に行く歳になった。

私はお友達なんていらないしずっとお母さんといたいといつもごねたがそんな願いも叶うはずなく、朝早く保育園に行き、夕方遅くに帰った。

今思えばお母さんは仕事を再開していたのだろう。

1人、また1人とお母さんに迎えられて帰って行く同い年の子達をみて1人寂しく部屋で待つ時の寂しさはいまも鮮明に覚えていた。