Personaの沈黙.2【JK】 (ページ21)

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ｸﾞｸ「なんか落ちたよ～」

「あぁ、ありがとうございま……あ、」

グクさんの手にあったのは私のたった1枚の家族写真だった。

ｸﾞｸ「うわぁ！可愛い！これチェユン？」

「はい、一応。」

え～、可愛いなぁと写真を見ているグクさん。

…しまったなぁ。
持ってくるんじゃなかった。

久しぶりに写真を見れたのが嬉しくて、スマホケースに挟んで持ってきていたのが落ちてしまっていたようだ。

しかもよりによってグクさんに…。

ｸﾞｸ「可愛いね、チェユンも笑うんだ。」

何が嬉しいのかふふっと笑っているグクさん。

いつからだろうなぁ。全く笑わなくなったのは。

お母さんに今の姿を見られたら怒られちゃうだろうなぁ。

ｸﾞｸ「見て、これ俺なの。可愛いでしょ？」

スマホの画面にはお菓子を握りしめて笑っているちっちゃいグクさん。

「全然変わらないですね。」

ｸﾞｸ「でしょー？よくヒョン達にも言われるんだぁ」

写真の中の笑顔と同じように笑っているグクさんが私にはとても眩しく見えた。