Personaの沈黙.2【JK】 (ページ15)

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ｸﾞｸ「………」

「………」

海沿いを走っている私の車の中は最強に気まずい空気が流れています。(今日だけで何回目？)

グクさんはいつにも増して静かでずっと外を見ている。

ｸﾞｸ「最近俺なんかがBTSのメンバーでいいのかなって思うんだ。」

ポツリポツリと話し出したグクさん。

「…なんでそんな事思うんですか。」

ｸﾞｸ「…俺のせいでヒョン達の足を知らず知らずのうちに引っ張ってしまってるのかなって。」

「そんな事ないですよ。」

ｸﾞｸ「そうやって言ってくれる人もいるんだけど、どうしても傷つくような言葉の方が目に入ってきちゃうんだよ。」

その言葉でグクさんが何の話をしているのかが分かった。
私だってただグクさんを向かってくる人から守ればいいだけじゃないからちゃんと色んなこともチェックしていたから知っていた。

デビューしてから長い間メンバーの皆さんを見てきた訳ではないけどこの少しの間接しただけでも分かるくらいに努力家で謙虚な人達なのに何故傷つけられる必要があるのだろうか。

「……ここには私しかいませんし、誰も見てませんよ。」

声を押し殺して泣き出したグクさん。
私には向かってくる敵を倒すことは出来ても心無い言葉を投げかける人の事をやっつける事はできないのがとても心苦しく思えた。