優雅なお茶会 (ページ5)

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4話ページ5

「君が……フィカルーテ家の長女かな？」
「え？」
海岸に着いた途端、海から謎の生き物のようなものに乗った紳士に声をかけられた
「えぇ。私、フィカルーテ・Aと申します……」
軽く会釈し、ペロスペローを見た
「私がキミの夫となるペロスペローだ。よろしく頼むよ」
そう言われた途端
また、別の衝動に駆られた

「私の旦那様？」
「そうだね？」
口元を抑え目を見開いていく

いきなり結婚と言われて驚いているのだろうか
それとも逃げることでも考えているのか

「そのお召し物……とても素敵な色をしていて」
「服のことかい？」
「はい……っ！私、そのような色のモノを着た事がなくて……貴方様と結婚したらそれをいくらでも着れますか？」
彼女は服を見ていたのか
「着れるが……」
「まぁ！！私、結婚しますわ！」
「え………」

ペロスペローのほうが今度は驚きを隠せなかった

「結婚を申し込んだのはこちら側だが本当に君は誰でもいいのかい？」
「ペロスペロー様の強さは見た瞬間から分かりました。あなたに適わないことなどわかっております。だから承諾した訳でもありません。ただ貴方のような紳士の方と巡り会えたことは神に感謝しなければなりません。」

「では、よろしく頼むよ」