優雅なお茶会 (ページ12)

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11話ページ12

そして、挙式はなんなく行われた。

その後、ミラーカルトのお菓子は美味いという話が流れてきたが、どう見ても彼女の様子がおかしかった

本当に彼女本人が作ってるのか

それを疑うほどの動揺の仕方

「ねぇ……リン」

ビクッと身体を震わせ恐る恐る後を振り向いてきた

「なんでしょうか……」

「あなた………」

「すみません………ッ！」

まだ何も言っていないが全力で逃げられた

恐怖を覚えた人の顔
あの顔は何度も見てきた

私は殺し屋なのだから

「ペロスペロー様」

「なんだい？」

「カタクリお兄様の奥様なのですが」

「あぁ。リンのことかな？」

「はい。すごい怯えてて。とても、お菓子を作れるようなメンタルではありませんよ」

「………。ママには言ってないが、あの子はまだ作ってない」

「まだ？」

「あの子のレシピを元にコック達が作ってる」

「レシピだけでも黙せるほどの味……」

「少々……スランプのようだ。大丈夫……。カタクリが何とかするさ」