Level 12 ページ13
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
朝４時半。
眠たい目を擦りながら甲板に上がる。
「おはざーす･･････」
「顔洗ってこいよい。こっちも眠くなるよい」
「うぃーっす」
返事をしながらトロトロと船内に向かって歩く。
マルコさんの助手になる宣言をしてから1日も経ってないが、もうすでに俺は後悔し始めていた。
マルコさんの朝早くない？
日の出を見ながらコーヒーを飲むみたいな優雅な趣味でもお持ちですかってんだ。
顔を洗い終え、少しは頭も覚醒し目も開いてきた。
「島が近くなってきたからねい、偵察に行くよい」
「･･････マルコさん、昨日も行ってたよね？」
「同じ島だよい。ちょっと嫌な感じがしてねい」
「ふーん。いってらっしゃい」
「何言ってんだよい。お前もだ」
「････････････は？」
パッと青い光を放つ不死鳥に変化したマルコさんがその足で俺の事を掴む。
「ちょ、待っ！燃える！･･････いや、燃えてない。
てか、そんなのどうでもよくて、降ろせ！！」
「うるさいよい！」
バサッバサッと羽を動かして、マルコさんがどんどん高度を上げてく。
ヒャーっと情けない叫び声を上げながら、俺はいよいよ本気で助手を辞退しようかと考え出した。
「着いたよい」
「･･････そですか」
「んな、拗ねるなよい。ガキか」
「フンっ！」
ザザーンザザーンと波が寄せては返す浜辺に足を着く。
久しぶりの揺れない地面にちょっと感動した。
「･･････海がキレイだ。透き通ってる。沖縄みてぇ」
「オキナワって、何だよい」
「俺も一度しか行ったことねぇけど、ジパングにあるんだ。沖縄っていう海が綺麗な場所が」
「へぇー」
興味なさそうなマルコさん。
まあ、ずっと海で旅してりゃ、綺麗な海なんて死ぬほど見てるか。
「まずは港の様子を見に行くかねい」
「へーい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2046人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
り - おおおおお更新だびっくりした (11月25日 22時) (
レス) @page39 id: d4ef9d6783 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - yuiさん» キャラクターやら文才やら、沢山の褒め言葉、大変恐縮です･･･応援ありがとうございます！ (8月2日 21時) (レス) id: 496ebaee13 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - 北岳さん» ありがとうございます！頑張ります！ (8月2日 21時) (レス) @page35 id: 496ebaee13 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 導入が天才的すぎる……！！ こんな文才と語彙力が欲しかった！ ツンデレ味と天然味のある夢主くんかっこ可愛いです！！ 作者様のペースで、更新頑張ってください！ 応援しております！ (8月2日 19時) (レス) id: 02206b89b3 (このIDを非表示/違反報告)
北岳 - とっても面白いです！！更新まってます！！ (7月31日 18時) (レス) @page36 id: daf41a73a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶどう | 作成日時：2022年7月20日 16時
