遠い -JIMIN- ページ7
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「テヒョンさん！こっちです！」
「ありがとうございます。」
「お腹すいてるなら、何か買ってきましょうか？」
「これ美味しいですよね、私もよく食べるんですよ」
気づいたらずっとAさんを見てる。
会社に入ったらすぐにAさんを探す。
ジョングクからAさんが女だって知った時、
嬉しかった。
ゲイじゃなかったのもそうだけど、Aさんのことを女として見れるから。
…なんか言い方気持ち悪。
日本語の授業の時、Aさんに恋をした。
あの笑顔にやられた。
優しくて、可愛くてたまらなかった。
時間が止まったかのような感覚に襲われた。
Aさんと話したい、仲良くなりたい、
触れたい、僕のものにしたい。
好きになってから、そう思うようになって時間はかからなかった。
いつから僕ってこんな独占欲まみれになったんだろ…
前までAさんのこと男だと思ってたのに…
Aのことなんにも知らないし、ちゃんと話したことないのになに欲まみれのこと言ってるんだろ…
ああ、ほら気づいたらAさんのこと見てるし、
…何やってんだろ。
メイクオンニの髪で三つ編みしてる(笑)
ちょっと苦戦してるし(笑)
子供っぽいところも好きだなぁ………
あ、笑った。
かわい。
Aさんを見ても全然飽きない。
何時間でも見れる。
でも僕は、Aさんに近づく勇気がない。
別に人見知りじゃないし、女が苦手でもない。
なぜか、Aさんに話しかけれない。
好きなのに、話したいのに、触れたいのに、
そんなんが2週間続いてる。
このままだったら他の男に取られるかも…！
「ジミナ！！」
誰かに呼ばれて、ハッと我に帰る。
うわぁ、僕ずっとAさんのことしか頭にないじゃん…！！
名前を呼んだのはテヒョナだった。
JM「…あ、ごめん、なに？」
TH「さっきから、ずっと呼んでたのに…まぁいいや。あのさ、今日スタッフらとも一緒に飲み会だってさ。」
JM「あぁ、そうなんだ……スタッフってAさんもいるよね？」
TH「え？？そりゃいるだろスタッフなんだから。」
またAさんのことで頭がいっぱいだ…
お酒強いのかな？
酔うとどうなるのかな？
話せるかな？
あぁ…ホントにやばいわ…
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作者名：M.R | 作成日時：2020年4月5日 2時
