ヌナは綺麗な人。 (ページ36)

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ライブ会場につき、中に入り現場のスタッフさんと最終打ち合わせの通訳をする。

ステージの準備や運営などの打ち合わせをステージを見ながら話し合う。

BTSをよりファンの方達に感動を与えるために、専属スタッフさんも会場のスタッフさんも真剣だ。

私も分かりやすく、簡潔に伝えようと頑張る。

3時間くらい話し合って、やっと打ち合わせが終わる。

セジンさんと乗っていた車に戻ろうとしていると、ジミンさんがいないことに気がつく。

SJ「ジミンのやつ、どこ行ったんだ？」

「え…」

セジンさんの言葉で、ジミンさんがいないことに気づく。

辺りを見渡しても、ジミンさんはいない。

通訳してた時は、ジミンさんはセジンさんの近くにいたよね？

それを見たのは今から30分くらいで……

SJ「あいつ、スマホ持たないからな…。多分そこら辺うろついてると思うから、探してくるよ。」

「あ、私も探します！」

SJ「ありがとう。じゃあ僕はこっちを探すから、見つかったら連絡して」

「はい。」

セジンさんと手分けして探すことになって、セジンさんと反対側に向かって、ジミンさんを探す。

走りながら辺りを見ながら探す。

どこ行ったんだろ？
トイレとか？

ロビーに出て、周りを見てもジミンさんらしき人はいない。

ここにはいないか…

そう思って、違う場所を探しに行くと

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.

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「……A？」

背後から、聞き覚えのある声が聞こえた。

…まさか、違うよね？

私の名前を呼ばれた気がするけど、振り返らずに足を動かす。

うん、違う。

きっと何かの聞き間違いだし、空耳だよ。

走りながら自分に言いつけ、気持ちを整える。

ありえないよ、だってもうあの人は…

「A！ちょっと待てって！、」

後ろからまた聞こえてきて、足音もどんどん近づいてくる。

嫌だ。

会いたくなかった。