体温 ページ33
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空港に着くとARMYの方々が沢山待っていて、やっぱり人気なんだなぁって当たり前のことを呑気に考える。
「ジミンーー！！！！」
ジミンと呼んでいるARMYの方も中には沢山いる。
ここにくるまで、BTSのことは知ってたけどここまで人気とは…。
BTSを見てキャーキャーと黄色い歓声が飛んでいて、少しその圧にびっくりしてクラクラしてしまう。
JA「A。大丈夫？気持ち悪い？」
「あ、いや…。大丈夫です。」
あんまり人混みとか行かないし苦手だからなぁ…
飛行機に乗って、アメリカまでまた眠りについた。
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「A、おいで。」
ああ、また出てきたよ。
忘れようとしてもあなたは出てくるんだね。
夢だ。
惑わされるな。
「俺は、今でも好きだよ。」
嘘だ。
やめて、お願い。
消えてよ。
「忘れさせないよ。ほら、おいで。」
そう言って腕を広げるあの人。
手が勝手に、あの人のところへ伸びていく。
あの人の胸のなかへ行ってしまい、抱きしめられる。
優しくて、夢なのに暖かくて、いい匂いがして、心臓の音があの人から聞こえて。
安心して目を瞑り、もう一度目を開けるとあの人はいなくて、飛行機の中にいた。
横にはスマホをいじっているソアオンニがいて、夢かだと気づく。
SA「まだアメリカまで1時間あるわよ。疲れてるんだからもっかい寝なさい。」
スマホを見ながらそう言うソアオンニ。
気づかって言ってくれている言葉だけど、もういちど寝たらまたあの人が出てきそうで嫌だ。
「…オンニは、元彼のことを忘れられないってことありますか？」
SA「ないわよ。別れたらすぐに元彼の物とかプレゼントとか全部捨ててスッキリさせるわ。」
「ふふ笑 オンニらしいですね。」
静かに笑って、もう一度私は目を瞑った。
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作者名：M.R | 作成日時：2020年4月5日 2時
