赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ10)

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目論見通りページ10

エマside

女中「いいですか？本来ならば、きちんと経験を積んでからでないと王女にお仕えする事は
　出来ないのよ？今回はイクミ王女たっての希望で、王女に仕えながら仕事を覚えて
　もらうことになったから、失礼のないようにね？」

　「はい...精一杯勤めさせていただきます」

　歳が近いこともあり、王女は私を自分に仕えさせて欲しいと願い出たらしい
　私の素性も上手く書き換えられており、かなり突っ込んで調査しないと分からない程だ

　歳も若く両親も他界している経歴の為、割りとすんなり採用されたようだった

ｺﾝｺﾝｺﾝ

女中「イクミ様、失礼致します。エマを連れて参りました」

貴方『待ってたわ！入ってちょうだい♪』

　「失礼致します...経験のない私をイクミ様に仕えさせて頂き、恐縮でございます」

貴方『顔を上げて！エマ！私、歳の近い女の子でしかも年下の子なんて居なかったの！
　だから、いっぱいお話したくてお願いしたの！これから仲良くしましょ？♪』

　王女は私の手を握りそう言った

　「はい！ありがとうございます！(いい子ぶったって本性は分かってるんだから！)」
　まんまと私を側に置くと決めた王女にほくそ笑みながらも、頭を下げた

貴方『さっそく一緒にお茶飲みましょ？今はオビも居ないし退屈だったの！』

　毒を盛る願ってもないチャンスに、私は二つ返事で準備に取りかかった

　お茶の準備をし王女の部屋へと運んだ。既に毒はカップに塗ってある...あとはお茶を
　注ぐだけだ。

　「ｺﾝｺﾝｺﾝ(なんて簡単な♪)お茶をお持ちしました」

　私はこうも簡単に毒を盛ることが出来るのかと、内心驚いていたが部屋に入った瞬間
　心の中で舌打ちをした...先程まで居なかった彼が居たからだ...

　「(どうするか...今毒を盛るのは得策ではないか...ならば、予備に持ってきたカップを使う
　事にするか)お待たせ致しました。お疲れのようでしたので、薬膳茶に致しました」

貴方『ありがとう！ついさっきオビも来たのよ？オビも一緒に三人で飲みましょ？』

オ「お♪いいんですかい？ではお言葉に甘えて俺も頂きます♪王女♪」

　手元には王女用の毒入りカップと私用のカップ、そして予備のカップ一つ...計三つ...
　さてどうするか...無味無臭だから平気か？