赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ9)

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エマページ9

シエル邸宅

シ「お前の姉が城から追い出された原因は、あの王女だ
　復讐したいのだろう？ならば、私の言う通りに行動しろ
　まずは、女中として王女に近付け。そしてコレを使え」

　シエルの手には小さな小瓶が握られていた

シ「コレは毒だ。だが、毒と言っても薬の原料にもなる...それ故、身体に影響が出てからも
　毒に詳しい者でない限り、原因には気付くまい
　毎日少しずつ摂取させろ。著しく不調を訴えても、すぐ適切な処置がなされなければ
　手遅れになりﾀﾋぬだろうお前の姉、”レイナ”の為だやれるな？エマ」

エ「もちろんです！姉は城を追放されてから、噂が広まり虐げられて不幸になってしまった...
　王女は、性格の悪い嫌な人なんですよね？私がレイナ姉様の敵を討ちます！」

　シエルは王女を悪人に仕立て、エマに嫌悪感を抱かせていた。レイナも王女に恨みを持ち
　エマに王女の悪口を言っていた。姉を信頼しているエマは、それを信じていた...

シ「それと、オビとか言う側近には気を付けろ...アイツは鋭いくれぐれも気付かれるなよ
　一週間監視させていたから、ある程度の行動は予想出来ているが...
　なるべく側近が居ない時に行動しろ。お前は王女より年下だ、きっと側に置くだろう」

＊＊＊＊＊

　王城の廊下を、ベテラン女中に説明を受けながら連れられエマは歩いていた
　すると、前からイクミとオビが歩いて来た

　ベテラン女中と共に、道を開け頭を下げた

女中「イクミ様、おはようございます」

貴方『おはようございます！そちらの方は...新しく来た方？』

女中「はいそうですご挨拶なさい」

　女中はエマに促した

エ「エマと申します...歳は１５です。宜しくお願い致します」
　オビに不振に思われないように、気を付けながら自己紹介をした

貴方『此方こそ宜しく！エマ！』

　軽く挨拶を済ませ、イクミ達とは別れた

オ「ずいぶん若い女中さんだったね？あの年で、もう王城勤めか...」
　オビはやや疑問に思いながらも、何か家庭の事情とかか？と軽く思っていた

貴方『なんだか新鮮！年下の子なんて居なかったから♪私の担当になったりしないかなぁ～』

　 ”気を使わず話せる相手が欲しいんだな” とオビは苦笑していた

刻々と最悪の事態が迫っているとは知らずに...