復讐 ページ8
side無し
城下での誘拐事件の後自分の身を守る為に日々、本格的に護身術の特訓に励んでいた
元々運動神経が良かったイクミは、急成長を遂げ周りを驚かせた
ミ 「いやぁイクミには驚かされたな！剣術も優れてるなんてな...流石に俺やキキには及ばんが
近衛兵の中では、一番強いだろアレ...」
とオビと訓練しているイクミを見て言った
キ 「ほんとにね。まだ訓練始めて日が浅いのにアレか..ミツヒデ追い越されるんじゃないの？」
ミ 「それは困るな...そういえば、たまたま通りかかったイザナ様がイクミの剣術を見て
珍しく驚いた顔をされていたと、ゼンが言ってたな」
そんなやり取りをしていると、オビとイクミが手合わせを終えて二人の元へやって来た
オ 「キキ嬢にミツヒデさん見てたんですか？」
キ 「うん イクミの上達っぷりに驚いてたところ」
貴方 『ほんと？！嬉しい♪』
そんな４人の姿を、気付かれる事なく遠くから見つめる者が居た...
＊＊＊＊＊
？ 「そう言えば、聞いたか？シエル殿がイザナ様に、イクミ王女と会いたいと申し出たのに
断られたって...なんでも、以前あった夜会で失礼な発言があったとか...」
？ 「へぇーそりゃお気の毒だな...今後地位が上がることは無いだろうな」
＊＊＊＊＊
シ 「くそっ！何故イザナ様があの時の話の内容を知っているんだ！まさか王女が話したのか？
あの女！このままでは、他の奴らが権力を手に入れてしまうではないか！
やはり、王女には消えてもらうしかないな...王女なんか出てくるから地位が揺らぐんだ
...いなければいいんだ 王女なんてものは」
執 「シエル様...どうなさるおつもりで？」
シ 「女中を使って、少しずつ毒でも盛るか...それとも賊にでも襲わせるか...
事故に見せかけるか...まぁ何にせよ、王女には消えてもらう」
シ 「いいか？姉の無念を晴らしたくば、言う通りにしろ エマ」
エ 「あの女のせいで姉は...復讐出来るなら何でも致します」
＊＊＊＊＊
エ 「エマと申します...歳は１５です。宜しくお願い致します」
貴方 『此方こそ宜しく！エマ！』
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作者名：193 | 作成日時：2023年5月2日 17時
