妹離れ ページ47
オビside
様子のおかしかったエマに声をかけると、離れる事への不安が原因だった
あの様子だと、俺の言葉は響いてなさそうだな...と思いながらエマを見送った
「主、兄殿下と話してきましたよ♪」
ゼ 「あぁ、俺の所にも通達が来ている。一週間後発表で、式が半年後だってな...
...はぁ...あっという間だろうな...はぁ...」
「え”っ 主...まだそんな反応してるんですかっ？！勘弁してくださいよ〜！」
未だに妹離れが出来ないようだ...まったく困ったもんだよ
ゼ 「うるさいっ！イクミは俺の可愛い妹なんだ！！」
「あー...はいはい...分かってますって！」
俺と主のやり取りを、離れた所で傍観しているキキ嬢とミツヒデの旦那
キ 「あれ 娘を嫁に出す父親じゃないの」
ミ 「ははっ そうかもなwww」
ゼ 「聞こえてるからな！ミツヒデ！！」
ミ 「俺だけ？！キキもだろ！」
そんなお決まりなやり取りをぶった切って、俺は疑問をぶつけた
「そう言えば主、婚約とか結婚とかで、仕えてる女中の人って替わるもんですか？」
ゼ 「いきなりなんだ？そんなの俺が知るか！ハルカ候にでも聞いてみればいいだろう？
俺も兄上も結婚してないからな...決まり事はあるんだろうが、俺は知らん」
「あー...そうですか...って、いやいやいや...聞けませんよそんな事！」
キ 「確かにその辺の事は、私たちも知らないね...」
ゼ 「エマの事か...」
「はい 様子がおかしかったんで聞いてみたんですけど、側に居られなくなるんじゃないか
って不安みたいで...そんな事ないと思うとは言ったんですけど、本人は諦めてる感じ
でした...」
ゼ 「そうか...替わる可能性は無くはないだろうけど...イクミがエマを手放さんだろ」
「俺もそう思うんですけどねぇ...イクミ嬢もその可能性は頭に無いんじゃないですかね？
もし替わるなんて事になったら、大騒ぎですよ？きっと...」
ゼ 「だろうな...そうなったらオビ、お前がなんとかしろよ？」
「え”？！主がなんとかしてくださいよ！おれなんの権力も無いんですから！」
ゼ 「いや、お前にはハルカ候と言う権力がついてるだろう？ﾆﾔ」
「んなっ！(この王子楽しんでやがるっ！)」
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作者名：193 | 作成日時：2023年5月2日 17時
