その時まで ページ46
side無し
部屋に戻ってきたイクミとオビ。エマを交えてお茶を飲み始めた
エ 「それでイクミ様...お話と言うのは？」
エマは緊張していた...その時が来てしまったのかもと
貴方 『オビとの婚約発表が決まったの！さっきプロポーズもしてくれて///』
エ 「(あぁ...とうとうこの日が来てしまった...)それはっ おめでとうございますっ」
二人が結ばれる事は、エマにとっても嬉しい事だ。ただ...イクミの側を離れる事に
寂しさを感じているのだ
貴方 『ありがとう♪この後イザナ兄様にお会いするの！その時に詳細は知らされると思うわ♪』
幸せそうに微笑み、オビを見るイクミをエマは眩しそうに見ていた
オ 「イクミ嬢 そろそろ行こうか♪」
オビの一言でお茶の時間は終わり、エマは二人を見送った
＊＊＊＊＊
エマside
「お帰りなさいませ...」
イザナの元から戻ったオビとイクミ
貴方 『ただいま！発表は一週間後で、式は半年後に決まったわ♪』
っっ一週間後...あと僅かしかない...
「そうですか これから忙しくなりますね？」
精一杯笑顔で言った...つもりだった。ぎこちない私をオビ様がジッと見ていた事に
私は気づかなかった
「では、私は戻ります。何かご用の時はお呼びください」
これ以上ここに居たら泣いてしまいそうだったので、退出する旨を伝えるとオビ様も
”俺も主の所に行ってくるよ♪と一緒に部屋を後にした
「私はここで...」
そう言って背を向けた私に、オビ様が声をかけた
オ 「何か、心配事があるのかい？婚約の話が出てから、様子がおかしいよね？」
あぁ...やはりこの御方は鋭い...はぐらかせば、信用を失いかねない
「居られなくなるのかと...イクミ様のお側に...」
我慢していた涙が、下を向いた拍子に溢れた
オ 「あー...なるほどね...王族の仕来たりがどんなのかは知らないけどさ
心配要らないんじゃないかと思うけどねぇ
もうお互い、無くてはならない存在なんじゃない？」
「そうで...しょうか......
いずれにせよ、その時が来るまで精一杯お仕えさせて頂きます...では失礼します」
オビ様の視線を感じながら、その場を後にした
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作者名：193 | 作成日時：2023年5月2日 17時
