愛してる ページ45
オビside
イクミ嬢に伝えたい事があって、兵に伝言を頼んだ
俺は庭園を少し降りた所にいると、俺を見つけたイクミ嬢が笑顔で俺の名を呼び駆け出した
階段を降りようとしたイクミ嬢はバランスを崩し踏み外し、俺は受け止めた
まったく危なっかしいったらない...エマの顔見てよ、血の気がひいてるからね?
そんなこんなで、イクミ嬢と二人きりになった
貴方 『ここはいつ来ても綺麗ね♪オビ、何か話があるから呼び出したの?』
俺はイクミ嬢の足元に短剣を置き、片膝を着いた
「イクミ 俺と結婚してくれるかい?」
兄殿下に ”お前とイクミの婚約発表をする 心の準備をしておけ” そう言われた時から
イクミ嬢にプロポーズしようと決めていた
イクミ嬢が眠っている間に色々決まってしまったから、ちゃんとした言葉を告げて
いなかった...だからきちんとしたかった
断られる事はないだろうが、俺の心臓は煩く鳴っていた
貴方 『っはい!お受けします!』
イクミ嬢は一瞬驚いた表情をしたが、すぐに涙ぐみながらも笑顔で答えてくれた
俺は嬉しくて、イクミ嬢を抱き締めた...イクミ嬢も両手を俺の背中に回した
貴方 『オビ...嬉しい ありがとう♪』
とうとう溢れた涙を、親指で拭ってやり チュッとキスをした
貴方 『っオビ!誰かに見られたらっ』
そう焦るイクミ嬢に、”大丈夫だよ 誰もいない。それに発表もされるしね♪”
そう言ってウィンクしてみせると、困ったようにイクミ嬢は笑った
「じゃぁ、戻ってお茶にしようかね?」
貴方 『そうね!早く戻ってエマに報告しなきゃ!』
「お茶の後、兄殿下に部屋に来るように言われてるからね?」
兄殿下に逢えるのが嬉しいのか、”わかった♪” とニコニコしながら歩いている
「ほ〜んとお兄さんが大好きだよねぇ...妬けちゃうねぇ...ボソ」
貴方 『ん?何か言った?』
「ん〜ん?何も言ってないよ♪」
貴方 『兄様達は家族として好きよ?オビの事は...愛してる...よ?///』
「///聞こえてたの?! 俺...カッコ悪くない?!
でも...俺も愛してるよ♪」
”あの二人、何であんなに顔赤いんだ?” と兵が話していたと知るのは少し後...
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作者名:193 | 作成日時:2023年5月2日 17時