検索窓
今日:3 hit、昨日:40 hit、合計:5,454 hit

全てを捧げる ページ44

エマside

  イクミ様のお側について1ヶ月...決して楽ではなかった

  周囲の私に対する当たりは強く、厳しいものだった。でもそれは当たり前の事だ。

  私は王女を殺 そうとしたのだから...今度こそ間違わない。王女を守って見せる



  「イクミ様!そんなに急がれては、危ないですよっ!」



  オビ様からの言伝てを兵に聞き、杖をつきながらもやや小走りに庭園に向かうイクミ様に
  私はヒヤヒヤさせられている



貴方 『大丈夫よ♪エマ!早く!』



  嬉しそうに私を振り返りながら答えるイクミ様...またこんな風にお仕えする事が
  出来ている今に、幸せを感じている

  イクミ様に追い付き同じ速度で庭園まで向かう


  オビ様の姿が見えたイクミ様は、さらに駆け足になった



貴方 『オビ! っぁ』



  「イクミ様っ!」



オ 「っと...大丈夫かい?!そんなに急いじゃ危ないよ?エマの顔見てごらんよ...」



  流石オビ様 階段の上から転げそうになったイクミ様を、瞬時に受け止めていた



  「イクミ様!!あれほど危ないと申しましたのにっ!」



  血の気が引いた顔をしていたのだろう...オビ様にも苦笑された



貴方 『ごめんなさい...』



  ご自分でもビックリされたのか、シュン としながら謝っている



  「大事にならなくて良かったです...私は戻りますね。オビ様宜しくお願いします」



  オビ様の ”はいよ♪任せといて!” と言う言葉を聞きバトンタッチして戻る事にした


  少し離れてから後ろを振り返る...二人は幸せそうに笑いながら話していた


  イクミ様が、オビ様との婚約の話を ”まだ内緒よ?” とこっそり教えてくれた


  私はあとどれくらい、イクミ様のお側に居られるだろうか...


  後遺症もなくなりつつある...もうすぐお世話も必要なくなるだろうし、婚約・結婚と
  なれば違う女中がお側につくことになるのだろう


  せめて...その時が来るまでは、私の全てをかけてイクミ様の為に捧げよう


  改めてそう心に誓いながら、イクミ様が戻ってすぐ飲めるようにお茶の準備に取りかかった


  暫くしてイクミ様がオビ様と戻ってきた



貴方 『エマ!ただいま!3人でお茶しましょ♪話があるの!』



  そう言ったイクミ様は、キラキラと輝いて見えた

愛してる→←絆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:193 | 作成日時:2023年5月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。