赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ42)

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ゼンの妹ページ42

side無し

　イクミはオビに支えられ、ゼン達とエマの居る独房へと来ていた

ｶﾁｬ

貴方『エマ』

　イクミの声にエマは、バッと顔をあげた

エ「イクミ王女っ！！申し訳ありませんでしたっっ...私っ、何て事をっ」

　エマは顔を地面につけ、泣きながら謝った

　イクミはオビの手から離れ、一歩踏み出した瞬間左足が踏ん張りきれずにエマの前に
　倒れ込んだ

貴方『エマ...顔をあげて？』

　イクミに言われてもなお、地面に顔を付け続けるエマにイクミは

貴方『今でも、私が憎い？』

エ「そんなっ！滅相もない！私は王女をっ！こんなに素晴らしい方をっ...私はっっ」

貴方『やっと顔をあげてくれた！』

　イクミはニッコリと嬉しそうに笑った

エ「王女...あなたを殺そうとした私に何故笑ってくださるのですかっ...こんな私に...」

　エマはそう言うと、下を向き涙を流した

貴方『全て聞いたわ...あなたは二人にそそのかされただけだわ
　私という人間を知って、後悔してくれたのでしょう？
　だから今でも、此処に居る。監視付きで城を出る事も出来たのに、あなたは独房に
　留まる事を選び、自ら罰を受け続けている...償いをする為に』

　エマは独房に入れられてから、３か月後外へ出ることを許された

　だが ”自分は許されない事をした。自由になる資格はない” と自ら独房に残る事を
　選んだのだった

貴方『エマ、私の側に居て欲しいの...私の身の回りの世話をしてほしい』

エ「そんなっ！私のような者が、王女のお側に付くなんて！私は一生この独房で償います！」

　イクミの提案をエマは拒否した

　ゼン達はその様子をじっと見つめていた。”エマの気持ちを聞いてから決断する”
　イクミが言っていたからだ...拒否された今どう出るのだろうか？と皆が思っていた

貴方『そう......エマ私ね、毒の後遺症で左半身に麻痺が残っているの
　だから、償いとして私の身の回りの世話をしてちょうだい！』

　ニッコリと笑いながら言い放った

　有無を言わさぬ笑顔、弱味につけ込んだ言葉選び

ゼ・オ・キ・ミ「「「「あぁ、俺の/主の/ゼンの妹だな」」」」と思わせたのだった

　結果、エマはイクミの世話係となった