赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ34)

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後遺症ページ34

side無し

ｺﾝｺﾝｺﾝ

オ「お嬢さん！リュウ坊！イクミ嬢が目を覚ましたよ！」

　オビの言葉に白雪は持っていたビーカーを落とし、リュウは紙にインクを溢した

オ「あれ？おーい聞こえてる？」

　二人はハッと我に返り、”薬室長～！” と白雪は走りだし
　リュウは黙々と往診に必要な物を、鞄に詰めだした

　そして準備が出来ると、”行こう！！” と声を揃えた

オ「ぶはっそうっだね...っｸｸ行こうか♪」

　二人の行動に思わず吹き出してしまったオビだったが、笑顔で頷いた

＊＊＊＊＊
イクミの部屋

ガ「王女、いくつか検査をさせていただきますね」

　部屋の中には、薬室メンバーの３人だけだった

ガ「記憶と話す事は問題なさそうですね...毒もすっかり抜けているから大丈夫でしょう
　では次に身体的な検査に移りますが、ご自分で違和感があったりする所はありますか？」

　ガラクの問いかけに、やや表情が固くなったイクミが口を開いた

貴方『少しだけ──が──..──..に』

ガ「っっ！そうですか...では詳しく調べてみましょう」

　かなり長い時間だったと思う

　検査の終わったガラクが部屋から出てきた

ガ「目覚めたばかりでの検査でお疲れになったのでしょう、今寝てしまいました
　部屋には、リュウと白雪君が残ります
　イザナ様も含め検査の報告をしたいのですが、宜しいですか？ゼン殿下」

　ガラクの真剣な表情に頷き、イザナの部屋へと向かった

＊＊＊＊＊
イザナの部屋

ガ「検査の結果ですが、記憶・言語には問題はありませんでした。体内に毒もありません
　ただ...王女から、左手・左足に痺れを感じるとの申告がありましたので、詳しく
　調べたところ、毒による後遺症と判断致しました...」

　全員が息を飲み、浮かんだ疑問をイザナが口にした

イ「それは半身麻痺...と言うことか？」

ガ「病状で言うならその通りです...ですが、王女の場合は奇跡的にも軽い痺れ程度で
　リハビリ次第で改善も望めるかと。
　今は歩行に支えは必要でしょうが、歩く事もできます
　手の方も、幸い利き手ではありませんので、字を書いたり食事も右手だけでなら
　支障はありません」

　 ”ただ...” とガラクは続けた

イ「・・・」