精鋭部隊 ページ29
side無し
しばらく心臓マッサージを続けていると、イクミが息を吹き返した
白雪はやや険しい表情をし、ゼンはベッドの横で座り込み息を整えていた
キ 「ゼンお疲れ...とりあえず良かった...水飲んで」
ミ 「ゼンよくやった...本当に...」
未だ予断は許されないものの、心臓が動き出した事にそれぞれが安堵した
キ 「あとは薬か...リュウも心配だね...」
ゼ 「オビがいる...それに兄上の精鋭部隊は優秀だ。すぐに見つかるだろう」
ゼンはイクミの頭を撫でた
＊＊＊＊＊
イザナの部屋
イ 「俺の精鋭部隊だ オビに任せる好きに使え
お前たちは今回、オビの指示に従いリュウを救い出せ」
オビと精鋭部隊は頷くと、音も無く部屋を後にした...
そんな様子を見たイザナは目を細めた
イ 「オビに、精鋭部隊を任せるのもアリかもしれんな...いい隊長になりそうだ♪」
＊＊＊＊＊
隊 「オビ様、どうなさいますか？」
部隊長がオビに指示を仰いだ
オ 「恐らく何処かの部屋に閉じ込められているはずだ。小瓶があった場所からそう遠くへは
行けないだろう...しらみ潰しに調べろ 見張りが中にいる可能性もある。慎重にいけ
見つけ次第合図を送れ」
オビの指示に、音も気配も無く部隊は散っていった
オ 「しかし、兄殿下は凄い部隊をお持ちだねぇ...おー怖い怖いっっ」
オビもまた、リュウを探すべく動いた
リュウの居場所が分かったのは、それからすぐの事だった...
知らせを受けたオビが部隊に合流し、あっという間に見張り役を倒しリュウを救出した
オビはイザナへの報告を部隊に任せ、リュウを担ぎ薬室へと急いだ
道中イクミが心停止した事を話すと、リュウは体を強張らせた
あれからどうなったのか..心臓は動き出したのか..オビもリュウも不安でいっぱいだった
薬室に着くと、ガラクが薬を調合していた
ガ 「リュウ！！無事だったのね！よかった...早速だけど...」
リ 「うん 俺が代わるよ。オビさんから心停止の事聞いた...少し調合を変えた方がいい」
そう言いながら、淡々と作業を進めるリュウをオビとガラクは目を細め見守っていた
程なくして出来た薬を持ち、リュウはオビに担がれイクミの元へ向かった
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作者名：193 | 作成日時：2023年5月2日 17時
