警戒体制 ページ28
オビside
兄殿下に報告して戻ってみれば、リュウ坊の事を話していた
もし敵に、リュウ坊が毒に詳しいと知られれば...急がないとリュウ坊も危ないっ
「リュウ坊！居るかい？！」
ノックもせずに叫びながら部屋に入ると、八房さんがビックリした顔で答えた
八 「うゎっオビさん！ビックリした...リュウならさっき完成した薬持って慌てて出て
行きましたけど...？っってオビさんっ？？」
っっ！遅かったか！？俺はリュウ坊が通るであろう道を急いだ
廊下を走っていると、視界の隅に何か光る物が映った
割れた瓶？それと液体か？っっ！やっぱり！リュウ坊は連れ去られたか？！
いや、今この警戒態勢の中抱えて連れ出すのはリスクがある...
ならば...どこかの部屋に閉じ込められている可能性の方が高いか？
とにかく主達に報告して探さないと！
＊＊＊＊＊
イクミの部屋
ガ 「イクミ王女！頑張ってくださいっ！はぁっ...(私の体力がもたないっ)」
「ガラク もう体力がもたないだろう？俺が代わる」
ゼ・ガ 「兄上！/イザナ殿下！」
イ 「やはり心臓がもたなかったんだな...早く交代しろ」
イザナが現れ、心肺蘇生を始めた
イ 「イクミ！お前はあの者と添い遂げたいのだろう？ならば死ぬな！戻ってこい！」
イザナは心臓マッサージを続けながらゼンにも話しかけた
イ 「ゼン オビはっどうしたっ？それに薬はっまだなのか？はっ」
ゼ 「っはい リュウがいつまで経っても来ないので、オビが様子を見に...」
イ 「...遅かったかっ...？オビ...っ」
イザナが手を休める事なく続けていると、オビの気配がした
オ 「っっイクミ嬢！？まさかっまた...」
心臓マッサージを受けるイクミを見て取り乱すオビだったが、イザナの声で我に返る
イ 「オビっ！リュウはどうした」
オ 「っ！恐らく来る途、敵に捕まったかと...薬室長、廊下の隅にこれが。同じ物作れますか？
俺は信用出来る者を連れて、探しに行きます」
ガ 「リュウはどんなに急いでいても、必ずメモは残すわ！だから同じ物を作れるはず！」
イ 「オビっ、俺直属の精鋭部隊を使え。ゼン！少しの間ここを代われ」
イクミとリュウを救うべく、皆が動き出したのだった...
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作者名：193 | 作成日時：2023年5月2日 17時
