最悪の事態 ページ27
side無し
リュウは急いでいた...一刻も早く解毒し吐血の原因を止めなければ危ない
そんなリュウを呼び止める人物がいた
？ 「リュウ殿！殿下より言付けが！此方へ！」
急ぐリュウだったが兵の格好をし殿下からという言葉に、足を止め兵の元へと向かった...
いや、向かってしまった...
その直後首の後ろを打たれ、その場で気を失い薬瓶が落ち割れた...
？ 「へへっ チョロいな♪」
＊＊＊＊＊
イクミの部屋
白 「遅いですね...リュウ...」
ガ 「確かにそうね...リュウだったらとっくに解明しててもいいはずだけど...
何かあったのかしら...？ちょっと様子を見に─」
オ 「イクミ王女の様子は？それに何を見に行くんですかい？」
ガラクの言葉を遮りオビが現れた
ガ 「オビ君！ちょうどよかったわ！リュウの様子を見てきてほしいのよ。
リュウであれば、とっくに薬を仕上げているはずなんだけど...遅すぎるって
話してた所なの。何かあったんじゃないかって...お願いできるかしら？」
オビの表情が険しくなった...
”まだ他にも城に息のかかった者がいるかもしれん”
イザナの言葉が頭を過った
オ 「主 急ぐんで説明は省きますが、城に敵のいきのかかった奴が居るかもしれません...
気を付けてください。なるべく一人にならないでくださいよ」
ゼンが驚いて目を開く
ゼ 「なっっんだと！リュウが遅いのはもしかして...」
オ 「その可能性はありますね...リュウ坊は毒に詳しい
とにかく俺は急いでリュウ坊の所に行きます！」
”あ、あと兄殿下が詳細をしってますんで！”
そんな捨て台詞を残してオビは風のように去っていった
ゼ 「あっ兄上だと？！...まったくアイツは！キキ、ミツヒデ聞いた通りだ。俺とミツヒデは
兄上の所に、キキはここで、白雪とガラク薬室長と居てくれ。気を付けろよ...」
キキは頷くのを見届けると、ゼンは再びイザナの部屋へと足を向けた時だった
白 「イクミ！！しっかりしてっ！薬室長！イクミの呼吸がっっ」
ガ 「心停止だわっ！私が心臓マッサージするから、強心剤を！急いでっっ！」
ゼ/キ/ミ 「「「っ！」」」
事態は最悪の方向へと進み始めた...
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作者名：193 | 作成日時：2023年5月2日 17時
