執念 ページ22
side無し
ゼ 「毒...だと？いつ何処でだ...」
そういうゼンからは、殺 気が漏れている
オビは、自身が考えている事をゼンに話した
オ 「まだ確定ではありません。今兵にエマを連れてくるよう頼んでます...
俺が居た数回を除いて、イクミ嬢はエマと二人きりでお茶を飲んでます。
それ以外は俺が一緒に居ますから、毒なんて盛れるはずがないんです...」
ゼ 「エマが...イクミが妹のように可愛がっていたのに...何故だ！」
オ 「俺、何度かお茶の時飛び入り参加したんですよ...最初はまだ信用出来なかったんで
イクミ嬢に用意されたお茶を、俺のと入れ替えて飲んだんです。
万が一薬でも盛られてたら大変だと思って...実際何とも無かったんで、勘繰りすぎたと
思ったんですけど、その都度毒の入ったお茶をエマが自分で飲んだんだとしたら...
俺が、毒味するかもしれないと警戒して...」
ゼ 「っっな！自分で飲んだだと？！」
ゼンは驚いていた...それはそうだ、自分から毒を飲むなんて自 殺 行為だ...
キ 「執念を感じるね...少量だったかもしれないとは言え、バレるの恐れて自分で飲むなんて」
さっきまで黙っていたキキが口を開いた
ミ 「確かにな..そこまでしてイクミを..城に上がったのも、イクミを狙ってか？
イクミと接点があったのか？」
オ 「いや、経歴を見た限りじゃ接点なんてありませんでしたよ？城に上がるには、それなりに
調査すんですよね？」
ゼ 「あぁ、そのはずだが...エマは身寄りが無かったな。境遇も相まってという可能性はある」
キ 「詳しく調べ直す必要がありそうだね」
ゼン達が廊下でこれからの事を話していると、兵が走ってきた
兵 「オビ殿！エマという女中ですが、外出届けを出し城にはおりませんでした！」
ゼ・オ・キ・ミ 「「「「！」」」」
ゼ 「確定か...？オビ」
オ 「了ー解」
ゼンの言葉にオビは、一瞬イクミに視線を移し窓から飛び出していった
ゼ 「キキはここに残れ。何かあれば報告を。俺は兄上の所に行く。ミツヒデついてこい」
ゼンとミツヒデもまた、一瞬イクミに視線を移しイザナの元へ向かった
キキも二人を見送り、イクミに視線を移した
死ぬな...イクミ
皆の思いは一緒だった
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作者名：193 | 作成日時：2023年5月2日 17時
