また... ページ21
side無し
白 「っそんなっっ！」
オ 「今回ばかりは、俺の勘が外れてくれることを願うけどね...」
そう言うオビの目は鋭かった
リ 「オビさん...オビさんの言う通りなら、かなり危険な状態にあると思う
だけど毎日盛られてたとしたら、もっと早くにこうなってたはずなんだ。
こんなに長い間、動けていたのが不思議なんだ...」
オビは少し考えた後、こう言った
オ 「それはイクミ嬢が、毒に耐性があったからかもしれない
イクミ嬢はここに来る前、何度も少量だけど毒を盛られていたことがある」
リ 「なるほど...なら納得だね。王子達が万が一の為に毒に慣らされてるのと同じだ
今回はそれが救いになるかもしれない」
そうあってほしい...そんな事を思っていると漸く部屋に着いた3人が目にしたものは
口から血を流し、床に倒れているイクミの姿だった
リ・白 「「王女！/イクミ！」」
イクミに駆け寄る二人...その様子を入り口に立って見つめるオビ...
オビの手はキツく握られており、悲しみと怒りに満ちた顔をしていた
リ 「白雪さん取り敢えず、応急処置をする。そして何の毒か調べないとならない
俺は先に戻って準備するから、応急処置まかせて大丈夫？」
白 「っっはい！やれます！」
動揺していた白雪だが、すぐに気を引き締め力強く返事をした
リ 「オビさん...オビさんっ！しっかりして！大丈夫絶対助けてみせるから。
だからまず俺を、急いで薬室に連れていってほしい。さっきみたいじゃ時間がかかる。
オビさんの最短で連れていって」
リュウの声に我に返ったオビは、リュウを抱えて走り出した
オ 「リュウ坊ありがとね...俺は俺の出来ることをするよ。だからイクミ嬢を頼んだ」
そう言ってオビは薬室を後にし、イクミの部屋へ戻っていった
オビが戻ると、ゼン達が到着していた
オ 「主...」
ゼ 「オビっ！どう言うことだ？！何があった！」
ゼンはオビの肩を揺さぶり声を荒げた
オ 「まだ確定ではないですが、毒を盛られていたと思います
リュウ坊が症状を聞いて、そう判断しました...今何の毒かを調べてます...
すいません...俺はまたイクミ嬢を守れなかったっ...」
オビは頭を下げ肩を震わせていた...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：193 | 作成日時：2023年5月2日 17時
