赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ15)

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困惑ページ15

side無し

　突然馬車を止め、急いで外へと飛び出したイクミは道端の森で嘔吐した

　その出来事にエマは馬車を降り、オビも馬を降り駆けつけた

オ「イクミ王女っ！」

貴方『うぐっ...はぁっはぁっ...だいっじょうぶっ...はぁっ...』
　肩で大きく息を吸い落ち着き始めた

オ「大丈夫かい？水あるから、口濯いで、少し飲んだ方がいい...」
　オビはイクミを支えながら、水を差し出した

貴方『はぁっ...ありがとう。もう大丈夫よ馬車に酔っちゃったみたい』
　と眉をハの字に下げた

オ「本当に大丈夫かい？無理しないで。城に戻ろう」

　オビの提案にイクミは首を横に振った

貴方『大丈夫よ。この国の人が困ってるの...早く助けてあげないと。私の願いだから...
　この国の人たちには、笑顔で幸せに暮らして欲しい。だからお願い...オビ...』

　これまでイクミが、身を粉にして頑張ってきたのを知っているオビは止めることが
　出来なかった...

オ「分かった。でも無理だと判断したら、連れて帰るから。
　それと、また具合悪くなったら必ず言って」

　真剣な顔でイクミを見つめた

貴方『約束するありがとうオビ』イクミは笑顔で答えた

エ「......『この国の人たちには、笑顔で幸せに暮らして欲しい』...(王女の言葉が
　頭の中を駆け巡る...本当に？)」

　エマは困惑していた。王女という人を知れば知る程、姉に言われていた人物像と異なる

オ「エマ...エマ！大丈夫かい？王女も乗ったから、エマも馬車に乗って？」

　ボーッとしていたエマはオビの声で我に帰り、急いで馬車に乗った

　少しして、王女達を乗せた馬車とオビが城下町に到着し調査が開始された

貴方『エマ！エマは自由に過ごしてちょうだい♪後で合流しましょ♪
　オビ、私たちはお話を聞きに行きましょう』

オ「りょーかい♪じゃ、あっちからだね！」

　
　オビとイクミは、被害に遭った民に話を聞くため歩き出した

　そんな二人をエマはじっと見つめていた...そして、後を追うべくエマもまた歩き出した

民「ー...それで場所代を払えって脅されて...１万ディル払いました...」

オ「１万ディル...結構な額だね」

貴方『勝手なことをしてくれる...』

　イクミの瞳は怒りに満ちていた