赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ14)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:5,422 hit

不調ページ14

エマside

　毒を盛り始めてから、1ヶ月以上経った...
　本来なら、相当身体に支障をきたしていてもおかしくないのに、王女が倒れたという
　報告はない

　 (毒に耐性でもあるの？もう少し量を増やすべきかしら...)

　そんな事を考えながら、私は今日もお茶の準備に取りかかり部屋へと運ぶ

　「イクミ様お茶をお持ちしました...(？返事がない)失礼致します」
　返事が無い為声をかけ、扉を開けると王女は机に突っ伏していた

　「イクミ様...起きてください」

貴方『ん...あれ...？エマ？...私寝てた？』

　「はい。声を掛けたのですがお返事が無かったので、入らせていただきました。
　具合でもお悪いのですか？」

貴方『最近疲れが取れないのか、体がだるくて...でも大丈夫よ！さぁ、お茶にしましょ！』

　「畏まりました(毒はきちんと効いてるみたいね。今日は少し増やしてみよう)」

　王女とのお茶の時間を終え仕事に戻った。最近仕事中、王女の話を耳にする事が増えた
　元々の素質なのか、トラブルなどにも的確に指示し解決に導いているとか...
　嫌な噂も耳にしない...

　一緒に居ても嫌な感じもしない...シエル様やお姉さまの話しでの人物像と異なる...
　私はそこに戸惑っているのも確かだ
　まぁそのうち本性を見せるに決まっている

　私は与えられた事をするだけだ...お姉さまの為にも

＊＊＊＊＊
貴方side

　もう朝か...体のだるさが全然抜けない。それに加えて最近では目眩も激しいし、手が
　痺れる事もある...そんなに疲れてるのだろうか？まぁ王女として認めてもらう為にも
　頑張らなければと、今までがむしゃらにやって来た。疲れが出てもおかしくないか...

　『今日は城下に行くのよね...店を出す際に、場所代を巻き上げられる事案がある。か...』
　私は資料を片手に、身支度を整え今日の予定を確認していた

　『そうだ！エマも連れていこうかしら？たまには城の外に出たいだろうし♪』

　そんなこんなで、私は今エマと共に馬車に揺られている♪オビは馬で着いて来ている

　もう少しで城下町に着くって所で私は、強い吐き気に襲われ馬車を止めさせ外へ出た

　『ゲホッ...はぁっ...うぐっ...ゲホッ』

エ「イクミ様！」

オ「イクミ王女っ！」