赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ12)

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視線ページ12

オビside

　「は？」イクミの言葉に思わず低い声が出た...いや、聞き捨てならない事だったからね？

　俺の低い声にイクミはビクッと肩を震わせた

　「あー...ごめんよ怖がらせたかい？いやでも、イクミが聞き捨てならない事言うから」

貴方『ごめんなさい...言おうと思ってたんだけど、最近なくなったから忘れてて』エヘヘ
　と笑って誤魔化そうとしている

　「いやいや、誤魔化されないからね？どういう事か説明して？」
　俺がイクミの両肩を掴み詰め寄ると、諦めたのか話し始めた

貴方『いや、大した事じゃないんだけど...二週間くらい前に一人で居る時、誰かに見られてる
　ような視線を感じて...でも何かされるわけでもなくて。だから様子見てたら、ここ
　一週間はその視線も感じなくなったから忘れてて...ごめんね？』

　上目づかいで、俺を見上げて謝るイクミうん可愛い♪ってそうじゃない

　「はぁ...何も無かったから良かったけど、何かあってからじゃ遅いんだからねっ？！
　これからは、少しでもおかしいと思ったらすぐ教えてよ？」

　 ”わ、わかった” と俺の勢いに引きつつも、頷いた

　「で、本当に視線だけ？他に気付いたことはない？」

貴方『うん...視線だけ。他には何も』

　「そっか...とりあえず主には報告しておこう。イクミも気を付けておいて
　まぁ、体術も剣術も凄いからそう簡単にはやられないだろうけど...
　女の子だから、男の力にはどうしても敵わないからね
　俺もなるべく側に居るようにするからさ」

　そう言ってイクミを抱き締めた

　メキメキと腕を上げたイクミだ。そう簡単にはやられないし、俺が側に居れば絶対に護る
　賊に襲われても、俺達なら返り討ちに出来る自信はある。指一本触らせてたまるか

貴方『オビ...大丈夫だよ。剣術もいっぱい特訓してきたし、私達なら負けない』

　「ははっ！そうだね♪じゃ、主の所に行こうか！」

　イクミは一人で待ってると言ったが、あんな事を聞いた後だ。一人になんてしておけるか！

　って事で二人で主の元へと向かい、主達に話した

　イクミは主に「おまえなぁ～！そう言う事はちゃんと報告しろ！」と怒られていた

　もし兄殿下の耳に入れば...

　それが現実となるまであと数時間