赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ11)

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お茶ページ11

エマside

　「イクミ様どうぞｶﾁｬ..オビ様もどうぞｶﾁｬ..」
　二人の分を先に入れテーブルに置き、私の分の準備をしていた

オ「あー...イクミ王女先に、コレだけサイン頂けますか？」

　そんなやり取りに耳を傾けながら、準備を進めていると視界の隅で側近が王女と自分の
　カップをスッと入れ換えたのが見えた

　やはり..止めておいて正解だった
　警戒心の強い側近だこうなる事も想定していた

　私が毒入りカップを使う事にはなったが、少量だし一回くらい平気だろうと思い王女には
　毒入りカップを使わなかった

　「お待たせしました本当に宜しいのですか？私まで...また別の機会でも宜しいですよ？」
　出来ることなら毒を摂取はしたくないので、提案してみたが

貴方『いいのよ！お話したかったんだから♪ね？オビ！』

オ「そうですね王女たってのお願いですから一緒に飲みましょう！」無駄だった

＊＊＊＊＊
オビside

　用事を済ませイクミの部屋に行くと、この前入ったばかりのエマとお茶を飲むと聞いた
　経歴的には問題なかったようで、イクミの希望が通ったようだ

　お茶の準備をしてもらい、イクミと俺の分がテーブルに置かれた

　「あー...イクミ王女先に、コレだけサイン頂けますか？」
　俺はイクミの意識を書類に向けさせ、未だ準備しているエマに気付かれないように
　イクミと自分のカップを入れ換えた

　用心するに越したことはない♪俺は毒に耐性があるからある程度は問題ない
　俺たちの分を作るときは平気だったのに、自分のを用意する時少し震えていた様に見えた
　念には念をだ

　その後も、エマの生い立ちの話を少しした。内容も経歴と相違なかった
　お茶も普通に飲んでるし、勘繰りすぎたな...

　エマもイクミを姉の様だと笑顔で話していた

　暫くして、仕事があるからとエマがカップを下げ部屋を後にした

　「嬉しそうだね♪」

貴方『嬉しい！妹ができたみたい！女中としての仕事があるから、あまり時間はないけど
　毎日お茶する約束は出来たから楽しみ♪』

　嬉しそうに笑うイクミに俺も嬉しくなったが次の言葉に緊張が走った

貴方『そういえば、少し前にずっと視線を感じてたんだけど...最近はないな』ﾎﾞｿ

　「は？」低い声が出た