赤髪の白雪姫オリジナルストーリー３ (ページ1)

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申し込みページ1

イクミside

　次々にダンスを申し込まれ、いい加減つかれた
　しかも、踊っている最中縁談の申し込みの話をされ、その度に”今は結婚は考えられない”と
　断りをいれ続けている

　 (私はオビさん以外考えられないし...)
　そんな事を考えながら踊っていると、相手の言葉に驚きを隠せなかった

男「想い人が居るのでは？例えばあの側近殿とか...考え直した方がいい。身分が違いすぎる。
　それに私はあなたの過去を、傷物なのを知っています。汚れた身体のあなたの事を私の
　妻に迎え入れると言っているのですよ？悪くない話でしょう？」

　そう言った相手の男は、ニヤリと笑った

貴方『なっ何をっ...』私は男の言葉に、背筋が凍った...
　確かに私は傷物だ...そんな私はオビさんに相応しくない...？私は汚い...？

オビside

　イクミ嬢の元へ行こうとした時、彼女の顔が強張り歪み、血の気が引いていくのが見えた

　 (あの男...イクミ嬢に何をした！)俺は足早に近付いて行くと、男と目が合った
　男はニヤリと笑った。俺は苛立ちを隠しながら声をかけた

　「イクミ王女失礼致します。少し休まれてはいかかでしょうか？顔色も悪いですし。
　お相手の方も、ここまでで宜しいですか？」
　努めて冷静に、側近らしく振る舞った

男「あぁ、そうですね。王女どうぞ休んでください。私はまたの機会に。」そう言って手を
　離し、その場を立ち去った

　「王女大丈夫ですか？あちらで休みましょう...」此方を伺っている人間が多い為言葉使いに
　気を付けながら、身体を支えて歩いた。(震えている...)

　彼女の様子がおかしくなった時、俺からは男の背中側しか見えなかった。
　だから何を言われたのか分からない...男の正面の椅子に座っていた兄殿下に視線を移した

　 (っっ！！相当お怒りだ。殺気が凄い。あれは読唇術で読み取ったんだな。後で聞くか...)

イ「皆聞いてくれ。楽しんで頂けただろうか？そろそろお開きにしようと思う。
　今後も国の為、尽力願う。気を付けて帰ってくれ」
　
　兄殿下は立ち上がると、笑顔で言い放ったが、その目は笑ってはいない。俺と目が合うと
　小さく頷いた。イクミ嬢を気遣ったのだろう...

　取り敢えずは、イクミ嬢だな...俺は、俯き黙ったままの彼女に目を移した