意思疏通 ページ9
五条side
夏 「鳴らないね...硝子が伝えておいてくれたのかな」
「いや硝子には別の事頼んだからそれはないと思う」
(ならどうして鳴らない？この子の呪力の質か？)
さっきこの眼で視て驚いた事がある。
彼女の呪力は白...いや 透明に近い白だった事だ。呪力って人それぞれだけど
こんなに澄んだ色と言うか、視てても気持ち悪くならない事は初めてだったんだ
(これも 神を統べる一族だからか？)
「この子の呪力は特別なのかも。天元様の結界すら干渉させない程の物なのかもしれない」
傑は僕の言葉に驚いていたけど ”取り敢えず行こう” と歩き出した
「傑、神統家についてはあまり記述がないんだ。だからこれから手探りで進めて行く事が
多いと思う。一応実家の蔵を漁ってみるけどね」
夏 「そうか...頼んだよ。これからこの子はどうなってしまうんだろうか。上が知ったら...
悠仁の時みたいになるのかな」
宿儺の指を飲んで呪肉した事で、危険視されて殺 されそうになった悠仁...宿儺の
おかげで生き返ったから良かったけど、手段を選ばない上層部だ 何をしてくるか...
(いや もしかしたら今回の件...既に上層部が絡んでたりして)
「上は手段を選ばないからね。傑、もしかしたら今回の件既に連中が絡んでる可能性
もあるかもしれないよ」
夏 「確かに考えられるな...非術師の家を襲ったのも、その家の子が郁美ちゃんなのも
偶然にしては 出来すぎてるね」
話してる間に医務室に着いた
「硝子入るよ〜 例のやつあった？ おっそれそれ サンキュー♪」
硝子の手から呪力を抑える呪具のブレスレットを受け取り、傑に抱えられたままの
彼女の腕に着ける
「ん いいね♪これで呪力の暴走は大丈夫でしょ。僕 学長の所に行って来るから硝子
この子診てあげてよ結構熱高いし。傑も僕と一緒に〜...は止めとうこう。傑は
念のため此処に居て」
僕の言わんとしたことが分かったんだろう 傑は ”任せて” と言った
(本当に僕達三人って、意思疏通がエグいよねぇw 学長、頭抱えるだろうなぁ...)
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作者名：193 | 作成日時：2023年12月24日 22時
