【呪術廻戦】ある日突然彼女は現れた (ページ28)

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先祖ページ28

貴方side

　心の中で唱えた瞬間強い風が吹き ”よかろう我の力で穢れを消してやろう”
　そう聞こえた所で私の意識は途絶えた

　「郁美...私の血を引く者よ」

　誰かに呼ばれ深く沈んでいた意識が少し浮上した

　『誰？』

　暗闇に問いかけた

　「私はお前の遠い先祖だ」

　『御先祖様？』

先「神を統べる一族神統家(ｼﾞﾝﾄｳｹ)のな。お前の力が目覚めた故繋がる事が出来たのだ」

　『神を統べる一族？』

先「何だ何も知らんのか？我々は神から産まれ、その神々達を統べてきたのだ...っと
　そろそろ時間のようだ。続きは自分で調べなさい。だた一つ、術を使う為の唱え
　言葉はお前の体に刻み込まれておる。故に自然と唱える事が出来るだろう...
　だが気を付けろ、全ての神がお前の─......」

　『待ってっ最後何を言おうとしたの？！』

　暗闇に手を伸ばすと、暖かい何かに包まれる感覚がして目を開けると、夏油さんが
　私の手を握っていた

───────
夏油side

　ベッドで眠る郁美が ”待って” と手を伸ばすから私は咄嗟にその手を取った
　すると郁美の目が開き視線が交わる

　「郁美っどこかツラい所はないかい？」

貴方『夏油さん...大丈夫です。すみません私気を失って...』

　「(覚えているのか...良かった)大丈夫だよ。それよりあの時何があったのか教えて
　くれないか？」

　私の言葉に眉を下げた郁美は『実は...』と話し始めた

五「なるほど。頭の中に声ね...それが先祖の声だったと」

貴方『はい。眠っている時に私の御先祖だと言う人の声が聞こえて...』

　郁美も戸惑っているようだ

　「それで先祖は何て？」

貴方『私は神を統べる一族で、力が目覚めたから繋がる事が出来たって。あと術を使う
　際の言葉は体に刻み込まれてるから、自然と言えるって...あと最後に、気を付けろ
　って...全ての神がお前のって所で聞こえなくなっちゃって、その先何を言おうとし
　てたのか分からないです』

五「な～んか意味深な言葉だねぇ...」

　「中途半端に...(言うなら最後まで言ってくれ)」