消えた呪霊 ページ26
夏油side
郁美を抱え車に戻ると伊地知が焦ったように報告してきた
伊 「夏油さんっ 今近くで１級呪霊の報告が上がりましたっ」
(なんてタイミングなんだっ 郁美が今どんな状況にあるのかも分からないのに...)
ツイてないな...と諦めてその場所に向かうしかないと車に乗り込んだが、
伊地知は電話がかかってきた為、外で話している
郁美を早く連れて帰って、硝子に診せたいと思っていたのに
伊 「お待たせしてすみませんっ えっと先程の１級呪霊ですが、急に消えてしまったとの
報告が来まして...なのでこのまま高専に戻ります」
「急に消えた？(そんな事があるのか？...まさかさっきの郁美のアレが関係してたり
するのか？)」
伊 「はい...強い風が吹いた後、姿が消えたと...」
「そう...なら早く帰ろう。郁美の事も硝子に診せたいしね」
郁美の頭を私の膝に乗せ 頭を撫でる
(ふっ 毎回こうしてる気がするな)なんて考えていると携帯が震えた。悟からだ
五 「あ、傑〜？どうだった？問題なく祓えた？」
「祓えたには祓えたんだが...着いたら話す。それまでに状況を整理する時間が欲しい」
”了解” と言った悟の声は少し固かった気がした。心配させたかもしれない...
気を失った郁美は、さっきの事を覚えているだろうか...
(郁美が呟いていた呪文のようなの...あんまり覚えてないんだよなw 声小さかったし)
上手く説明出来るか不安になってきてしまう
───────
五条side
傑に電話をして、郁美の初任務が無事に終わったかを聞こうと思ったんだけど返ってきた
答えはなんとも煮えきらないものだった
気を揉みながら医務室で待っていると傑と郁美の呪力を感じ扉を開けると、郁美を
横抱きにした傑が目に入ってビックリした
「っ...お帰り 郁美は疲れて寝ちゃった？」
夏 「いや、気を失ったんだ」
家 「取り敢えず寝かせなよ夏油。突っ立ててもしょうがないだろ」
そっと傑がベッドに寝かせるのを、六眼で視てみる
「傑...何があった？郁美の呪力 カラカラだよ」
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作者名：193 | 作成日時：2023年12月24日 22時
