第91話【一緒に寝よう】 ページ43
＊＊＊
──多分、1時間は優に経過しただろう。ポーカーフェイスの化身であるカナヲがめっちゃくちゃ怒っていた。カナヲの怒り顔とかSSR並みの価値だと思う。
「A、聞いてるの」
「SSR………」
「……聞いてないのね」
「ごめんごめんごめん！！聞いてる聞いてる！！！」
20歳越えたらカナヲはしのぶさんに似てめっちゃ怖くなりそう。さっきの笑顔で確信が持てた。
「Aは危機感が無さすぎる」を呪文のように何度も何度も言われました。それしのぶさんにも言われた……とか言ったら説教が長引きそうだったので言わなかった。言わなくて正解だったと思う、本当に。
「A！！！！」
ドン！！！と背中に重たいものが。伊之助だった。あんなにしょぼくれていた伊之助だ。復活するの早過ぎない？
「今日一緒に寝るぞ！！」
「えっ？」
「伊之助！」
「なんだ権八郎！！」
「俺も寝る！！というか皆で寝よう！禰豆子も誘って！！」
「いやそれはいいのかよ………」
「それな」と私と善逸が玄弥に賛同する。「3人は皆で一緒に寝たくないのか？」と炭治郎がしょんぼりして尋ねた。
「寝るに決まってんじゃん！！ねー、禰豆子ちゃん！」
「むぅー！！」
いや禰豆子ちゃん居たんかいと思ったそこの貴方、いるんですよ。禰豆子ちゃんほんと可愛いよね。そしてお風呂上がったのになんでまだフランスパン咥えてるの？
「Aも寝るよね！？」
「あったり前じゃん紋逸！！」
「ちょっと？！伊之助みたいに言わないでくれる！？」
「……私も、一緒に寝る」
「ほんとに！？やったあ！」
意外だった。まさかカナヲまで一緒に寝たいと言うとは。嬉しくなってカナヲに抱きつく。
「A、苦しい」
「あ、ごめん。嬉しくってつい」
さぁ、最後は彼だけだ。
「玄弥は？もちろん寝るよな？」
炭治郎がキラッキラした瞳で尋ねる。
「っ、………や、俺は、」
玄弥は顔を真っ赤にして口をパクパクしている。その姿はもはや金魚そのものだが、まあ玄弥は純情の塊なので断るだろう。
あーあ、皆で一緒におしゃべりしたかったんだけどな………
「………俺も、お前らと寝る」
いや寝るのかよ。全然いいんだけどね！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 765人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蛇口 - 更新どちゃくそうれしいですー！ぼくも玄弥オチ楽しみにしてます()これからも頑張ってくださいー、待ってますー (2021年4月17日 22時) (
レス) id: fc73c69302 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白かったです！！これからも頑張ってくださいーー!!!!応援してます！！！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: 5235c5d393 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ - 更新ありがとうございます！！ (2021年1月25日 19時) (レス) id: 63e081f941 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺綱推しです - 更新ありがとうございまあぁぁぁぁす！ずっと楽しみにしていました！ (2020年12月22日 18時) (レス) id: 2597573cb3 (このIDを非表示/違反報告)
蛇口 - わー！更新あざす！ずっと待ってましたー！嬉しいいいいいいいっ (2020年11月22日 11時) (レス) id: e2c2da130b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：音海 | 作成日時：2020年1月24日 21時
