第90話【お説教】 ページ42
確かに時透くんは私より一つ年下だ。しかし本能がこう告げている。『彼は危険だ、やめておくべき』だと。
「A？なんで僕はダメなの？」
「な、なんか怖い、から………」
「だったらそこの二人といる方が怖いんじゃない？」
真顔でド正論を返す時透くんに言葉が詰まる。時透くんの目はライオンがウサギを見つけた時のように酷くギラギラしていて、善逸や伊之助のようにほんわかとした輝きを持っていない。
「怖いから、その目、やめて」
「……分かったよ、やめる」
もう出よう。一刻も早くここから立ち去りたい。
「Aさん？」
「……はい」
「お風呂出たら私の所に
「………はい」
これ絶対めっちゃくちゃ怒られるヤツだ。怖すぎてしのぶさんの顔が見れない。
「もちろん、伊之助くんと善逸くんもですよ？」
「「………ハイ」」
あ、2人とも終わったな。あと私も。
＊＊＊
「い、いったぁ……」
「おい伊之助！！起きろよ！」
「………オレ、モウ、ムリ」
伊之助がしょぼくれモードになってしまった。あの後すぐにお風呂を出てしのぶさんにみっちり怒られた私たち3人は、玄関前のロビーのソファーに座っていた。
しのぶさんから愛のムチという名のゲンコツを喰らった。それがまあ、痛いのなんの。
「あーあ、俺新しく出来た風呂場で水風船で遊べると思って、いっぱい買っといたのに……」
「しょうがないよ。また今度遊ぼう？」
「うぅー………うん」
しょんぼりする善逸をヨシヨシと慰めた。なんかエヘエヘしてるのは気のせいかな。ちょっと気持ち悪い。
「善逸！伊之助！！」
「お前らこっち来い」
「Aは、私の所に来て」
3人の後ろに阿修羅でもいるのかってくらいの威圧感がすごい。
「A〜！！あの2人、めっちゃ怒ってる！！！耳がビリビリするんだけど！？」
「善逸！いいから、こっちに来るんだ！！」
善逸は炭治郎に、伊之助は玄弥にズルズルと引きずられて行った。「イィィィヤァァァ！！！」といつも通りの汚い高音で叫んでいた。伊之助は抵抗する気力も無かったのか、玄弥に素直に引きずられていた。
多分しのぶさんに怒られたのが効いてるんだと思う。
「A、これからちょっと話があるの」
「………はい」
2回目スタートです。そろそろ白目剥きそう。
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蛇口 - 更新どちゃくそうれしいですー！ぼくも玄弥オチ楽しみにしてます()これからも頑張ってくださいー、待ってますー (2021年4月17日 22時) (
レス) id: fc73c69302 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白かったです！！これからも頑張ってくださいーー!!!!応援してます！！！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: 5235c5d393 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ - 更新ありがとうございます！！ (2021年1月25日 19時) (レス) id: 63e081f941 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺綱推しです - 更新ありがとうございまあぁぁぁぁす！ずっと楽しみにしていました！ (2020年12月22日 18時) (レス) id: 2597573cb3 (このIDを非表示/違反報告)
蛇口 - わー！更新あざす！ずっと待ってましたー！嬉しいいいいいいいっ (2020年11月22日 11時) (レス) id: e2c2da130b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2020年1月24日 21時
