第84話【勝てっこない】 ページ36
「──ハイ！では、訓練を終了します」
僕は竈門くんと対戦したが、二つとも負けてしまった。というより、勝てる気がちっともしない。かっちゃんも二つ負けてずーっと怒ってるけどね(現在進行形で)。
「この後はお風呂です。お風呂場の場所ですが、男性の大浴場は向かって右、女性の大浴場は向かって左です」
(……疲れたなぁ)
竈門くんと対戦したのは僕、飯田くん、麗日さん、拳藤さん、峰田くん、常闇くんの六人。竈門くん、「薬湯をかけるのは可哀想だからな。頭に乗せるよ！」と言って頭に乗せてくれたので僕達は濡れずにすんだ。
「クソ女がァ……」
「バクゴー、すまねぇな。仇取れずに」
「てか、この薬湯臭くね！？」
「風呂入ったら落ちんのかな……」
「確かに臭ぇな」
「僕が……A組如きに負けるなんて………」
「……やっぱ、Aは強いな」
Aさんと対戦した七人はボロボロだった。Aさんの殺気はすごかった。普段から怒った顔や不機嫌な顔しか見せないAさんだが、さっきの表情は恐怖以外の何ものでも無かった。
「緑谷くん、風呂場へ行こう！」
「行こうぜ、緑谷」
飯田くんと轟くんに誘われ「また後でね、デクくん！」と麗日さんと別れた。
「緑谷、俺も一緒に行っていいか？」
「もちろん！」
「では、心操くんも加わったし、早く行くぞ！」
「飯田くん声抑えて……！！」
＊＊＊
機能回復訓練はもう一つ、三人娘による地獄の体のほぐしがある。しかし今回なぜ省いたのかアオイちゃんに聞くと「時間がないのでカットしました」と何とも単純な理由だった。
「A〜、俺今日全員に勝てたんだよ！スゴくない！？」
「スゴいね。善逸は」
頭を撫でるとだらしない顔で「もっとやって〜」と私に頼む。善逸は
「おいA！風呂入んぞ！」
「分かった分かった」
「俺もー！」
藤の花の家紋の家には女湯の間に男湯の他にもう一つ、新しく作られた浴場がある。それは『地獄湯』と呼ばれる浴場だ。私と善逸と伊之助は熱いお風呂が好きなので、それを見兼ねたひささんが作ってくれたのだ。その浴場の温度は53度。
「水風船やろうぜ！」
「俺ラムネ飲みたい！三つ買ってくるわ！」
「二人とも海パン持ってきた？」
一緒に入るとはいえ、さすがに海パンは穿いてもらわないとね。
第85話【付き合う＝デスゲーム？】→←第83話【恨みっこなし】
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蛇口 - 更新どちゃくそうれしいですー！ぼくも玄弥オチ楽しみにしてます()これからも頑張ってくださいー、待ってますー (2021年4月17日 22時) (
レス) id: fc73c69302 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白かったです！！これからも頑張ってくださいーー!!!!応援してます！！！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: 5235c5d393 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ - 更新ありがとうございます！！ (2021年1月25日 19時) (レス) id: 63e081f941 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺綱推しです - 更新ありがとうございまあぁぁぁぁす！ずっと楽しみにしていました！ (2020年12月22日 18時) (レス) id: 2597573cb3 (このIDを非表示/違反報告)
蛇口 - わー！更新あざす！ずっと待ってましたー！嬉しいいいいいいいっ (2020年11月22日 11時) (レス) id: e2c2da130b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2020年1月24日 21時
