第83話【恨みっこなし】 ページ35
(うっわぁ………)
「てめぇが相手かよクソ女ァ！！」
「胡蝶さーん、相手変更って可能ですか？」
「え、お前かよ……栗花落が良かった」
「いやお前が相手はマジで無理」
「……お前が相手は、嫌だ」
「A組が相手ぇ！？どう考えても君が負けるに決まってるよね！！！」
「A、よろしく」
とりあえず人使くん以外は自分に向かって個性使え。そして瀬呂くんと轟くんはハッキリ言い過ぎではないかな？
「それは不可能ですよ鋭児郎くん。電気くん、相手は明日も変わりますので、我慢してくださいね」
「……胡蝶さん可愛いかよ！！」
「だな！！……それに比べて、」
チラリとこちらを見やる上鳴くんと瀬呂くん。なんだあんたら、何が言いたい。
「相手がゴリラとか……ムリ」
「動物園に帰れっての」
(………ゼッッタイ、ボコボコにする)
「い、伊之助、Aの顔が」
「………」
「大丈夫か伊之助！どうしてそんなに震えてるんだ！」
「アレは本気モードだね」
「めっちゃ怒ってるし、アイツらは何を言ったんだよ」
＊＊＊
アオイちゃんによる薬湯かけ合いの説明が終わり、お互い向き合うように正座をする。
「制限時間は二分間です。では、始め！」
一人目は爆豪くん。彼は才能マンだから、油断大敵だ。
「っ………！」
「………」
他の事を考えてはダメ。訓練だけに集中して、絶対に勝つんだから。薬湯をかけられないようにビュン、ビュンと手を置く。
(やっぱり上手……。一回説明聞いただけで、なんでこんな出来んの)
「残り三十秒！」
やばい、あとちょっとしかない──と、その時。「げっ！？」と度肝を抜かれた声が響く。あの声は砂藤くんだろう。確か砂藤くんの相手は……玄弥だったか。既にカナヲと炭治郎、善逸、伊之助はもう勝負がついているようだった(もちろん炭治郎達の勝ちである)。
(私だけ、まだ勝負がついてない……。引き分けや、こいつが勝つだけのは絶対に阻止しなきゃ！！)
「……っ！？」
「っ！！」
爆豪くんの反応が数秒遅れたのか、私の手に薬湯が渡った。私はこれまでの恨みを込めて、容赦なく爆豪くんの顔に薬湯をぶっかけた。
「てっめえ！！！」
「こういうルールなんだからしょうがないでしょ」
「もう一回だ！！」
「それはまた明日」
「クソがァ！！！」
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蛇口 - 更新どちゃくそうれしいですー！ぼくも玄弥オチ楽しみにしてます()これからも頑張ってくださいー、待ってますー (2021年4月17日 22時) (
レス) id: fc73c69302 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白かったです！！これからも頑張ってくださいーー!!!!応援してます！！！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: 5235c5d393 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ - 更新ありがとうございます！！ (2021年1月25日 19時) (レス) id: 63e081f941 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺綱推しです - 更新ありがとうございまあぁぁぁぁす！ずっと楽しみにしていました！ (2020年12月22日 18時) (レス) id: 2597573cb3 (このIDを非表示/違反報告)
蛇口 - わー！更新あざす！ずっと待ってましたー！嬉しいいいいいいいっ (2020年11月22日 11時) (レス) id: e2c2da130b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2020年1月24日 21時
