第63話【お手本】 ページ15
「なぁ、アレって何だよ」
左横に座っている切島くんがコソコソと私に尋ねる。
「騎馬戦」
「………は？」
「騎馬戦、やるの」
煉獄さんに「お手本見せてあげてください、みんな状況が分かってないので」と言うと「む、そうだな！！」と叫んだ。いつか聴力が失われそうで怖い。
「では一年筍組、出席番号12番竈門少年！！君は今から明智光秀だ！！」
「はい！──敵は本能寺にあり！！」
「ちょ、ムリムリムリ！！伊之助重いってば！！！」
「ガハハハ！！早く走れ紋逸ゥ！！」
「善逸だっつってんだろ！！！」
「炭治郎、カブト忘れてる！」
「ありがとう玄弥！」
突然ステージで騎馬戦という名のチャンバラごっこ(善逸は伊之助肩ぐるましてるけど)が始まり、呆然とするA組B組。後ろにいるブラド先生は「本当に大丈夫か……」と絶句している。相澤先生は寝袋で寝ていた。
この状況でも寝れるってどんだけなの。
「よし！君たちもやるぞ！」
「出来るか！！」
なんか前にも聞いたなその言葉。女子が巻き込まれたら大変なので一旦後ろに連れていった。
男子？……さぁ、知らない子ですね。
「ケロケロッ、Aちゃん、緑谷ちゃん達見捨てたわね」
「時には突き放したり見捨てる事も大事だからさ」
「それ大事なの？」
「……というか、本当に大丈夫ですの？」
八百万が心配そうに言う。
「唐突に騎馬戦始めたしな」
「キバセン、楽シソウデース！」
「やめたといた方がええよ、ポニーちゃん」
「やめておいた方がよろしいかと………」
「茨ってばンな事言ってるけど、ホントはやりたいんじゃないのー？」
「ん」
「わ、男子達もうやってるよ！」
葉隠がピッと指をさす方向には、男子達が騎馬戦をしていた。「今から訓練なのに体力使って大丈夫なの……」と言う耳郎に私はひたすら共感しまくった。
「かっちゃんそっち行って！」
「俺に指図すんじゃねぇクソデク！！」
「っしゃあ、取ったぜ！！」
「待て紋逸ゥ！！」
「誰！？俺、上鳴電気なんだけど！？紋逸ってダレ！？」
「伊之助、そっちの人紋逸じゃないから！！てか俺、紋逸じゃないんだけど！？」
……本当に大丈夫か。
「大丈夫……だよ。ああ見えて煉獄さんは実力者だし。緊張ほぐす為にやってんじゃないかな」
知らないけどね。
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蛇口 - 更新どちゃくそうれしいですー！ぼくも玄弥オチ楽しみにしてます()これからも頑張ってくださいー、待ってますー (2021年4月17日 22時) (
レス) id: fc73c69302 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白かったです！！これからも頑張ってくださいーー!!!!応援してます！！！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: 5235c5d393 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ - 更新ありがとうございます！！ (2021年1月25日 19時) (レス) id: 63e081f941 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺綱推しです - 更新ありがとうございまあぁぁぁぁす！ずっと楽しみにしていました！ (2020年12月22日 18時) (レス) id: 2597573cb3 (このIDを非表示/違反報告)
蛇口 - わー！更新あざす！ずっと待ってましたー！嬉しいいいいいいいっ (2020年11月22日 11時) (レス) id: e2c2da130b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2020年1月24日 21時
