第7話【伝令】 ページ8
「心操くーん！」
呼びかけるといじっていたケータイをズボンのポケットに入れると彼は早く早くと手招きをした。
昼ご飯は必ず二人で食べると決めており、校舎裏の石鎚の階段に座って食べている。これぞまさに、至福のひととき。
「ごめん、待たせちゃって」
「用事か？」
「相澤先生に呼ばれちゃってて……。あ、それよりさ、さっきの体育見たよ」
「覗き魔」
「断じて違う」
にゃーにゃー、みゃーみゃー。
心操くんと私の周りにはネコちゃん達が沢山いる。心操くんはお弁当袋から、沢山のちゅーる
を取り出した。
「カワイイね」
「そうだな」
「雄英の敷地内にこんなにネコがいるなんて知らなかったよ」
「知ってるか？この猫達、全部イレイザーヘッドが世話してるんだって」
「マジか！！」
相澤先生は生粋の猫好きだと聞いていたが、まさかこんなにたくさんの野良ちゃん達の世話をしているなんて知らなかった。
心操くん曰く、前に相澤先生がここら辺で寝袋で寝ているところを見かけたらしいが、その時にこのネコちゃん達が相澤先生の所から離れようとしなかったらしい。
「お嬢！お嬢！」
空から鴉の鳴き声が降ってきて、私の肩に止まる。
「伝令！伝令！」
＊＊＊
セバスチャンが「伝令！伝令！」と言ったと同時にAの目付きがガラリと変わる。さっきまでの、のほほんとした瞳じゃなくて、今にも鬼を狩りそうな瞳だ。
「本日夜ノ任務中止！」
「いよっしゃあああああああ！！！」
なんとも嬉しそうな顔で叫ぶとバタリと後ろに倒れた。
「今日早く寝れる……」
「最近、任務続いてたのか？」
「イエス、だから寝不足なの」
「……イレイザーヘッドに言った方が、」
「任務のことは予め言ってあるよ。でもね、」
特別扱いはしてほしくない。
彼女はキッパリ断言して、卵焼きを口の中に入れる。
「確かに私は他の人より睡眠時間も少ないし、早退したり、遅刻してきたり、休んだりする時だってある。いくら鬼殺隊の隊士だから特別扱いさせてくださいって言えないでしょ。てか言うつもりないし」
「午後の演習めんどい〜」と言って目を閉じて寝転び、今にも寝そうなA。
俺は、本当は彼女を鬼殺隊になんか入れさせたくない。そう言っても彼女は決して辞めないだろう。前から何度も言っているが、その度に彼女に言われる言葉がある。
『鬼が滅亡するまで、私は鬼殺隊隊士として鬼を斬る。それが私の役目だから』
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ぴーす。(プロフ) - すいません！鬼ごっこの話なんですけど、夢主ちゃんが鬼だったら、皆を追いかける側じゃないんですか？多分、話の内容的には夢主ちゃんが逃げで皆が鬼だと思います！ (5月25日 17時) (
レス) @page11 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
ここぴ - セバスチャンは笑いましたw 応援してます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9f9f73557c (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 珠世さんが鬼になって二百年ほどで愈史郎を作る、戦国の時代の縁壱が生きていたのが約三百年前なので約百年は違うんじゃないでしょうか? (2020年5月6日 21時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
チャケマン - あの46話の悲鳴嶼さんって手紙を読めるんでしょうか？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃ - ハーレムがヤバいです(語彙力がw) (2020年3月4日 17時) (レス) id: d7ebd024c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2019年12月28日 15時
