第6話【呼吸の取得】 ページ7
「失礼しまーす……」
ガラリとドアを開けて相澤先生のデスクの所へ向かう。デスクの上は飲み干されたゼリー飲料でいっぱいだった。
「悪いなA、呼び出して」
「いえ、別に。それで、ご用件は？」
「今日の午後のヒーロー基礎学の事なんだが」
ヒーロー基礎学──午後の授業を使ってやるこの授業は、私はあんまり好きじゃなかった。みんなが災害救助訓練とかやってる中、私は一人で素振りをしている。ハブられた感が半端ない。
「今日はクラス全員で鬼ごっこをやってもらう」
「………鬼ごっこ？」
「嗚呼、逃げるのはA。お前だけだ」
「鬼畜すぎません？」
「お前は全集中・常中の呼吸を取得してるだろ」
「そうですけども………」
全集中・常中の呼吸を取得したら肺が普通の人より大きくなる。しかし取得するのは大変難しい。なので取得するのは、前世でも今世でもかなり苦労した。
「……ここだけの話だが、俺はクラス全員に全集中・常中の呼吸を取得してほしいと思ってる」
「マジですか？……でも、そうなってくると鍛錬とかも必要になってきますよ」
「分かってる。だから週三回、ヒーロー基礎学の時間を全集中・常中の呼吸の特訓として取ろうと思ってる」
全集中・常中の呼吸を取得したら新陳代謝が活性化し、増大した肺活に応じて肉体が対応するので身体能力が飛躍的にアップする。アップしたら、今より更に上手く個性を使いこなせる。
相澤先生は、これを狙っているのかもしれない。
「……誰が教えるんですか？」
「お前とキメツ学園の先生と一部の生徒だ。全員、Aの顔見知りだと思うが」
「私も教える側なんですね」
「やるからには合理的にやる」
ハイ出ました相澤先生の合理的理論！！
まあ教える側は面白そうだからやるけどね。爆豪派閥とか轟くんとかをビシバシしごけるチャンスだし。
日頃の恨みを晴らす時が来たのかもしれない。
「じゃあ、今日は訓練所じゃなくてみんなと一緒に行ったらいいってことですよね」
「そうしてくれ」
ガラリを扉を閉めて、口元を手をやる。
最終的にはあの馬鹿デカい瓢箪を呼吸だけで割らなくてはならない。峰田くんや上鳴くん辺りは途中で挫折しそうだ。なんせ、善逸とタイプが結構似てるしね。
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ぴーす。(プロフ) - すいません！鬼ごっこの話なんですけど、夢主ちゃんが鬼だったら、皆を追いかける側じゃないんですか？多分、話の内容的には夢主ちゃんが逃げで皆が鬼だと思います！ (5月25日 17時) (
レス) @page11 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
ここぴ - セバスチャンは笑いましたw 応援してます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9f9f73557c (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 珠世さんが鬼になって二百年ほどで愈史郎を作る、戦国の時代の縁壱が生きていたのが約三百年前なので約百年は違うんじゃないでしょうか? (2020年5月6日 21時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
チャケマン - あの46話の悲鳴嶼さんって手紙を読めるんでしょうか？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃ - ハーレムがヤバいです(語彙力がw) (2020年3月4日 17時) (レス) id: d7ebd024c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2019年12月28日 15時
