第24話【謎の組織】 ページ25
「カナヲ！」
「カナヲちゃん！！Aが急に倒れたって……」
「落ち着いて炭治郎、善逸」
「………なあ、誰だこいつら」
猪の被り物を被った半裸の男の子が僕たちを指さしてハテナを浮かべる。
「鬼に襲われてたんだよ」
「………その制服、もしかして雄英高校？Aの同級生？クラスメイト？友達？」
「……き、君たち、は、」
呆然としていた僕はハッと意識を取り戻して尋ねた。Aさんと同じく、黒い学ランを着ており、背中に大きく『滅』と白い字で書かれていた。
「……今日は、もう遅いから帰った方がいい。けれど、」
カナヲと呼ばれた女の子はピッと人差し指を立てて僕らを指さした。
「Aの容態が気になるんだったら、明日の夕方四時半にまたここに来て。…………気になるんだったら、の話だけれど」
そう言って女の子はさっきのモヒカンの男の子以上のスピードで走っていった。それに続いて、三人の男の子達も同じスピードで走り去った。
＊＊＊
その夜、僕はひたすらパソコンと向き合っていた。検索履歴には『鬼 ヴィラン』と検索履歴で埋まっていた。
「出てこないなあ………」
いくら検索しても、『鬼 ヴィランに関する情報は一切見つかりませんでした。』と出るばかり。このパソコン壊れてないよね？
「……寝よっかな」
帰り道、誰も、話す気にはなれなかった。「ウチがあの時、もっと気にかけてたら」としくしく泣いている耳郎さんを、八百万さんが慰めていた。
他人に一切の興味を示さないかっちゃんだって、ブツブツAさんのことを呟いていた。
カチカチ、とキーボードを叩く。今度は『人喰い鬼』と検索してみた。
「……やっぱりか」
さっきと同じで『人喰い鬼に関する情報は一切見つかりませんでした。』と表示された。
あの『鬼』と呼ばれたヤツはなんだったんだ？
彼らは一体どういう人達なんだ？
──Aさんは、何者なんだ？
………もう寝よう。明日、Aさんの容態が分かって、あの女の子が全てを教えてくれるかもしれないから。
パソコンをシャットダウンして、僕はベッドに寝転がる。
『良かった……みんな怪我、ないよ……ね』
倒れる直前に彼女が言った言葉。
なんだか、表情が悲しみと安堵の表情だった気がした。
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ぴーす。(プロフ) - すいません！鬼ごっこの話なんですけど、夢主ちゃんが鬼だったら、皆を追いかける側じゃないんですか？多分、話の内容的には夢主ちゃんが逃げで皆が鬼だと思います！ (5月25日 17時) (
レス) @page11 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
ここぴ - セバスチャンは笑いましたw 応援してます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9f9f73557c (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 珠世さんが鬼になって二百年ほどで愈史郎を作る、戦国の時代の縁壱が生きていたのが約三百年前なので約百年は違うんじゃないでしょうか? (2020年5月6日 21時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
チャケマン - あの46話の悲鳴嶼さんって手紙を読めるんでしょうか？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃ - ハーレムがヤバいです(語彙力がw) (2020年3月4日 17時) (レス) id: d7ebd024c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2019年12月28日 15時
