第13話【任務】 ページ14
「A〜！」
ブンブンと手を振りながら私の名前を呼ぶ人物。家は人気パン屋、セバスチャンもお気に入りの『竈門ベーカリー』を支える長男、竈門炭治郎である。
「久しぶり！」
「炭治郎久しぶり。久しぶりっつっても二週間ぶりだけど……元気だった？」
「あぁ！」
「Aってば相変わらず可愛いね。俺と結婚しよ？」
「今の私の年齢では結婚できません」
「じゃあ18歳になったらいいの！？」
「やだよ」
「そんなぁ〜……」
メソメソ泣きながら私に抱きつくのは我妻善逸。金髪は地毛なのに冨岡さんに黒くしてこいと殴られる非常に可哀想な男だ。冨岡さんやり過ぎなのでは。
「A！俺と勝負しやがれ！」
「今から鬼斬りに行くのになんで勝負する必要が」
勝負しろとうるさいこの男は嘴平伊之助。猪に育てられたモノホンの野生児である。今も靴履いてないし。
「A」
「カナヲ！元気だった！？」
「私は元気。……Aはまた、クマが酷い」
目の下をそっと指先でなぞる彼女は栗花落カナヲ。蟲柱の継子であり、キメツ学園三大美女の一人だ。
「無理し過ぎなんじゃ、」
「だーいじょうぶだって！ね？」
「でも……」
「カナヲ。心配してくれてありがとう、でもほんとに大丈夫だから」
あぁ、この人達ほんとに優しい。心操くんより付き合いが長い幼なじみだし、様々な苦労を共にしてきた仲間達だから。
「早く行くぞ！」
「待ってよ伊之助ー！」
「あ、コラ二人とも！走ったら危ないだろ！今は夜中の一時なんだから！」
「炭治郎声デカいって！」
「……Aも、十分大きい」
「ゴメンなさい」
＊＊＊
鬼は下弦の陸で、雑魚鬼だった。しかし油断したせいで手首に深い傷を負ってしまった。
「A！大丈夫！？」
「いやあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ！！お願いだから死なないでえええええ！！！」
カナヲが心配そうに声をかけ、善逸が汚い高音で涙と鼻水を垂らしながら再び私に抱きつく。鼻水つけんなよ、つけたらさっきの鬼みたいに斬るからね。
「師範が持たせてくれた薬があるから、手当てするね」
カナヲはそう言うとえげつない程よく効く塗り薬を手首に塗ってくれた。包帯で巻くと、もう完成。
「報告は俺達からしておく。Aはもう帰った方がいい」
「え、でも……」
「オイ子分！任せとけって言ってんだろ！！」
「……ありがとう」
やばい、みんな良い人過ぎて辛い。
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ぴーす。(プロフ) - すいません！鬼ごっこの話なんですけど、夢主ちゃんが鬼だったら、皆を追いかける側じゃないんですか？多分、話の内容的には夢主ちゃんが逃げで皆が鬼だと思います！ (5月25日 17時) (
レス) @page11 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
ここぴ - セバスチャンは笑いましたw 応援してます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9f9f73557c (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 珠世さんが鬼になって二百年ほどで愈史郎を作る、戦国の時代の縁壱が生きていたのが約三百年前なので約百年は違うんじゃないでしょうか? (2020年5月6日 21時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
チャケマン - あの46話の悲鳴嶼さんって手紙を読めるんでしょうか？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃ - ハーレムがヤバいです(語彙力がw) (2020年3月4日 17時) (レス) id: d7ebd024c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2019年12月28日 15時
