第1話【ブスという言葉＝朝の挨拶】 ページ2
「ふわぁ〜あ」と大きな欠伸をしながら上履きを履く。昨日は夜中の三時まで戦ってきたから超睡眠不足。
「よぉ、」
「……なんだ、上鳴くんか」
「相変わらずブッサイクだなぁ」
「殺されたいの？」
「え、事実じゃん」
キョトンとしながら言う彼。日輪刀で切り刻んでやろうかと思った。この人が鬼になったら真っ先に私が殺してやろう。
「てか、お前寝不足？」
「そうだけど」
「夜更かしは美容の大敵だぜ？」
「大きなお世話」
夜更かしも何も戦ってるんだからしょうがないじゃん。コイツ、鬼殺隊に入隊しても絶対すぐ死にそう。
「あ〜あ。寝みぃ」
「それな〜」
「よ、切島、瀬呂！」
「よお上鳴！」と声を揃えて言う二人。この二人もどうやら私と同じで寝不足らしい。目の下にクマがあるのかその証拠。
「おはよ、切島くん、瀬呂くん」
「……お前居たの？」
「死にたいの？」
「よお、ブ……じゃなかった、よーっすA！」
「瀬呂くん今ブスって言おうとしたよね」
「ナンノコトヤラ」
カタコト口調で言い、そっぽを向いて手をヒラヒラする彼に殺意が湧く。
「お前らも寝不足か？」
「そ、昨日切島と徹夜でゲームしてた」
「はぁ！？ちょ、俺も誘えよ！」
「いや、LINEで誘ったけどお前返信しなかっただろ」
こいつらゲームで寝不足かよ。私は必死に鬼斬ってたってのに。一回死んでこい。
「オイ退けやモブ共」
チラリと後ろを振り向くと眉間にシワを寄せて私達を睨む爆豪くん。相変わらず怖………
「オイ、クソブス女」
「なんでしょうか」
「退け」
「退けっつっても早く行けばいいじゃん。廊下、私らしか通ってないんだから」
「いいから退けや！！！」
手をボンボンさせて今にも個性発動しようとする彼を「やめろよ爆豪」と切島くんが窘める。
「いくらAがブスだからって、それはやめとけ」
「理由になってない」
「……そうだな」
「納得すんな」
もういい、コイツらに構ってるとキリがない。教室に向かおうとすると「A」と呼ぶ声がした。
「心操くん……！」
「ちょっと来い」
心操くんに腕を引っ張られ、ズカズカと連れていかれる。あぁ、また言われるんだろうな……とほほ。
＊＊＊
『……んだよ、アイツ』
『誰だアイツ』
『爆豪知らねぇのか？アイツ、Aの幼なじみらしいぜ』
『幼なじみだかなんだか知らねーけど、なーんでいつもいつも邪魔すんのかねぇ』
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ぴーす。(プロフ) - すいません！鬼ごっこの話なんですけど、夢主ちゃんが鬼だったら、皆を追いかける側じゃないんですか？多分、話の内容的には夢主ちゃんが逃げで皆が鬼だと思います！ (5月25日 17時) (
レス) @page11 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
ここぴ - セバスチャンは笑いましたw 応援してます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 9f9f73557c (このIDを非表示/違反報告)
ばなな味のあくえりあす - 珠世さんが鬼になって二百年ほどで愈史郎を作る、戦国の時代の縁壱が生きていたのが約三百年前なので約百年は違うんじゃないでしょうか? (2020年5月6日 21時) (レス) id: a72f134362 (このIDを非表示/違反報告)
チャケマン - あの46話の悲鳴嶼さんって手紙を読めるんでしょうか？ (2020年4月1日 19時) (レス) id: de774af347 (このIDを非表示/違反報告)
こーちゃ - ハーレムがヤバいです(語彙力がw) (2020年3月4日 17時) (レス) id: d7ebd024c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2019年12月28日 15時
