少女が花を探す意味 (ページ4)

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取り敢えず今日はもう遅いので
用意された部屋に通された。

『いつになったらそっちに行けるかな？--ちゃん。』

きっとあの子は来て欲しくないだろう。
だが行きたいのは私だ。
あの子のことは大好きだが自己犠牲の塊なのは嫌い。
もっと頼ってくれても良かったのに。

『気付けなかった私が言えたことじゃないか。』

ふと月を見れば欠けることなく満ちた満月。
優しい風が吹いていて、まるであの子が
私が死なないように見張っているようだ。

『……仕方がない--ちゃんの為だ。
　死ぬのはもう少し後にしよう……』

??「ふーん。お前か。らっだぁさんが言っとった子。」

どうやら、らっだぁさんが連絡してくれたようで
緑のクリーパーカーの人がこっちを見ている。

『こんばんは。今夜は月が綺麗ですね。』

??「せやなぁ…ところでお前……名前は？」

『Aです。』

名乗ると

??「俺はゾム！宜しくな！」

自己紹介を終え部屋に戻ると、ゾムさんが付いてきた。

『お部屋に戻らないのですか？』

zm「俺、Aと寝る！」

と駄々をこね始めた。
何を言っても聞かないので渋々一緒に寝ることにした。

zm「おやすみA〜」

『ん……おやすみなさい、ゾムさん……』

ベットに入るや否や抱き枕にされたが
眠気に逆らえずまぶたを落とした。